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日本各地で青空が広がり、好天気に恵まれた令和元年11月10日(日)、天皇陛下即位を祝うパレードが東京で行われているまさにその時間に大阪城公園では路上ライブが盛大に行われていた。

ブースが幾つも並んでいる真ん中あたりに『エニボイ SONG BOOK!』と黄色い文字で書かれた赤色の横断幕が掲げられているブースがあり、そこでシンガーソングライターの山崎えみさんが司会進行役を務めていた。

内容は、「スーパーエニボイSONGBOOK」と題してエニワンボイス・ラジオ番組公開収録を兼ねて13時25分からミノルエノキ、TORA、櫻乃ゆうぎ姫、スピリチュアルマン、ぶーたん劇団、Aki(晃)、まいかのんと色とりどりのステージが続き、山崎えみさんは最後の出演。

山崎えみさんは人気急上昇中のシンガーということだったので、音楽経験が長いものと思いきや意外にも音楽経験が浅いとわかったので大変驚いた。

彼女は夢の中で日常的に曲が流れているとのことで、それは時には男性の歌声でもあり、また女性の歌声でもあったり、時にはメロディーだけだったりする。
そのことを2014年の冬に夫に告げたところ、誰にでも起こるわけではない、珍しいことだということを夫との会話の中で気づいた。
そしたら夢の中で流れている曲を現実の世界に引き出して、歌いたいと思うようになった。

2015年2月にアコースティックギターを購入して歌い始めたが、ギターの弾き方がわからない。ギター講師を探して習い始めるものの興味のないカバー曲での練習だったので、3ヶ月間で辞めた。

譜面はよくわからないが、思い浮かんだメロディーを次々とコードに当てはめて曲を作り上げ、自分の中に眠る音楽の叫びに任せていたら知らない間にギターを弾き語りながら歌っていたそうだ。

夢の中で流れている曲は丸々1曲の時もあるし、そうではない時もある。サビだけのときは、なんの前触れもなく突然続きの曲がでてくることがある。それは歩いている時、電車に乗っている時、車を運転している時だが、大半は朝起きてすぐに続きの曲が流れてくる。

半年で3曲のオリジナル曲を仕上げると、「せっかくオリジナル曲があるのだからライブをしてみたら」と勧められて、2015年7月に三ノ宮カルロスロイ(兵庫県神戸市)で初ライブに出演。

彼女の音楽活動はここからスタートし、現在までに作詞作曲した曲は30曲以上にのぼる。
オリジナル曲の中でも「ドキドキが止まらない」がラジオ番組「エニワンボイス」のエンディング曲に抜擢され、「始まる予感」が本年公開予定の映画のエンディング曲に採用されたのは特筆すべきことである。

なお彼女の誕生日は7月であり、「シンガーソングライター山崎えみ」が誕生した月も7月であったのは奇遇である。

さて、トリを務めた山崎えみさんのライブだが、アコースティックギター弾き語りで1曲目に「始まる予感」、2曲目に新曲「僕にさよなら」、3曲目に「貴方がいるから」、ラスト曲に「ローラーコースター」を熱唱。
4曲とも力強い歌声で観覧客と一体感となって盛り上がった。

自分の嫌なところにさよならしたい、他人と比較してできない自分を嘆かなくても自分のやりたいことに突き進んでいけば良いと信じると心が軽くなる、自分が一生懸命に歌えるのは皆さんの温かい声援のお陰。だから感謝の気持ちをどうしても伝えたい。そんな思いを感じていることがそのまま歌になってでてくるので、観覧客は彼女に共感し、熱い眼差しで見守り、温かい拍手を送るのだろう。
彼女の一生懸命にがんばっている姿に勇気づけられているファンもきっと多いに違いない。

これからも人々が共感し、人々の心に届く歌を、そして人々を元気づける歌を歌い続けて欲しい。
好天気に恵まれた素晴らしい路上ライブであった。

文:シンガープロ 安藤秀樹

投稿:2019年11月12日



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