評論

元 民放TVマン


 安倍首相は年頭に、「5月には、皇位継承が行われ、歴史の転換点を迎えます。平成の、その先の時代に向かって『日本の明日を切り拓く』一年とする。継続を力とし、これまでの積み重ねを、そして、国民の皆様からの信任を大きな力として、残された任期、全身全霊で挑戦していく覚悟です。」(抜粋)と所感を発表した。

 内政・外交の両面で課題を抱えている日本は、正念場で岐路に立っている、と言えよう。その時、求められるのは政治の安定である。国民の一人として政治の安定を強く求めたい。

 さて、安倍首相の年頭所感の中で、あらためて大切さを、ひしひしと実感している言葉が、ある。それは「継続」「積み重ね」である。私は、ある出来事をきっかけに、幼少期から、テレビ放送に関心を持ち続けながら育ったように思う。大学生時代でも、テレビ放送に関心を持ちながら勉強を積み重ねてきた。そして、中京テレビ放送会社員時代では、業務遂行を通じてテレビ放送の勉強を、し続けてきた実感がある。給料を貰いながら、テレビ放送を勉強(言わば、実地修練)させていただいてきたという思いがあり、感謝の気持ちでいっぱいだ。そのような私が、中京テレビ放送退職にあたって、退職者の慣わしで社報に掲載されるメッセージの中に『退職は通過点』と、記した。今、ジャーナリストとして、取材・調査・研究・考察の活動を続けられているのは、このような諸々のことの「継続」「積み重ね」が、大きな力になっている。そして、私が、ずっと続けている事に、日記風のメモ書きがある。中京テレビ放送に入社してから、毎年支給された手帳に簡単なメモ書きを残してきた。退職後も、メモ書きの習慣を続けてきたことから、この投稿記事文を書くうえで、大事な必須のツール“ネタ帳”として活用している。まさに『継続は力なり』である。私の活動の原動力の元となっている。
 
 昨年、ひょんなことから知人の紹介で、ご縁ができたこの雑誌の発行責任者の依頼を受けて始めたこの投稿も、ジャーナリスト活動の一環として、継続していこうと考えている。
 私のジャーナリスト活動のテーマは三つある。昨年は、テーマの一つ「視聴者目線のテレビ放送」に焦点を当てて、政府・規制改革推進会議の放送事業見直しの議論にかかわる事柄を中心に投稿した。今年も、テレビ放送関係の投稿を中心に考えているが、他の二つのテーマに関連する事柄も、投稿する考えだ。二つ目のテーマ「地域における介護と医療」では、高額介護サービス費制度で、行政の怠慢によって、行政が利用者に迷惑をかけた事例を投稿する予定だ。三つ目のテーマ「行政と住民自治の在り方」では、市町村の自治会、町内会の活動について、とある市の実例を挙げて、課題を提起する考えである。

 今回は、2019年最初の投稿記事ということもあって、タイトルには、そぐわない内容になった。次回は、4月1日に開局50周年を迎える中京テレビ放送が、社史編纂に向けて、OBとOGに募ったアンケートについて、投稿する予定だ。――――――――――――――次号につづく             投稿者:杉浦定行

【雑誌オピニオン2019年2月・4月合併号】

オピニオンだより

【杉浦定行プロフィール】
1975年日本大学芸術学部放送学科卒業、同年中京テレビ放送株式会社入社。
TVマンの前半20年ほど、警察、司法、行政、経済、スポーツなどマス・メディアの記者クラブに所属して取材経験を積みながら、情報番組・スポーツ番組のディレクター、プロデューサーとして、報道取材・番組制作の現場部門の業務に従事。TVマンの後半の20年ほどは、主に管理部門の業務に従事。広告代理店、スポンサー対応の営業部門を経験した後、番組審議・CM考査(マスコミ倫理懇談会全国協議会会員、JARO・日本広告審査機構会員)個人情報監理などコンプライアンス部門の業務に従事。アナログ放送からデジタル放送への変換時期には放送監視部門の業務にも従事。
64歳(2014年)夏の終わりに、独居でペットの老犬と一緒に暮らす高齢の実母と、遠く離れて一人で生活する高齢の義母の二人の母を見守る生活移行へと、踏ん切りをつけて、離職。
現在、経験を活かして「視聴者目線のテレビ放送」「地域における介護と医療」「行政と住民自治の在り方」をテーマにして、ジャーナリストとして、取材・調査・研究・考察の活動を続けている。
メール: ssnsis080424@aqua.plala.or.jp

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