テレビ番組


2018年5月20日(日) 会場:ホテル グランヴェール岐山
提供:OKB大垣共立銀行 明宝ハム ディリー社グループ ニチニチ製薬会社 青森ワイナリーホテル サンマモルワイナリー
協力:JOYSOUND(株式会社エクシング)、歌謡スポット、岐阜県岐阜南町 高齢者・障がい者・子育て支援チャリティー実行委員会
放送:BSトゥエルビ(BSデジタル放送)   企画・制作:JTC Media Group

 BSいきいき歌謡塾 春季公開収録が2018年5月20日(日)にホテル グランヴェール岐山  3F大宴会場 鳳凰の間で盛大に開催された。ホテル グランヴェール岐山で番組収録を始めてから14年目になるこの番組は、当初「玉ちゃんの青春カラオケ大学」と題した番組からスタート。当時はテレビ愛知と千葉テレビの2局のみの放送であったが、2007年以降、岐阜放送をはじめCS放送も含めて、徐々に放送網を増やしていった。2011年にテレビ放送が地上デジタル放送に完全移行したのを機会にBSトゥエルビでの放送に集約化し、現在、全国放送の番組として歌好きの視聴者に広く親しまれている。
 また、岐阜県岐南町の町おこし事業の一環として岐南町中央公民館と使い分けて公開収録を行っているのも大きな特色である。
 現在、地銀の雄、大垣共立銀行を筆頭に明宝ハム、デイリー社グループ、ニチニチ製薬会社、青森ワイナリーホテル、サンマモルワイナリーがスポンサーとして番組を支えている。
 ご来賓のスポンサーである大垣共立銀行の広報部長:青木義実氏が、「歌を切り口に地域を元気にしたい。皆さんが幸せになれるよう愛される番組としてこれからも変わらずに応援していきたい」と挨拶。
 番組は、今年4月から「デュエットの女王」と呼ばれる安倍里葎子と俳優の顔を持ち、またソロ歌手としても定評のあるたくみ稜を新司会者に迎え、装いも新たにスタート。
 6週に渡ってお届けする公開収録はディナーショー形式で行われ、観覧者は豪華な食事をしながら、若手からベテランまで様々なゲストが登場する歌唱ステージを声援を交えながら大いに楽しむというものだ。
 安倍里葎子とたくみ稜のコンビネーションは絶妙で息がぴったり。ゲストの紹介トークは畏まった口調ではなく、自然と会話が飛び出てくるので実に楽しい。出演ゲストのエピソードや新曲紹介を行うと、歌のステージが始まるという段取りで26名の歌手がそれぞれに熱唱を繰り広げた。
 興味深かったのは、「昭和・平成思い出のメロディー」コーナー。シンガーソングライターの有明一朗氏と歌謡コメンデーターの渡部泰介氏がそれぞれに設けられたコーナーで別々に解説を行う。
 「昭和42年に大ヒットしたデュエットソング『新宿そだち』は、それぞれに歌う時間が長くて一緒に歌うところが少ない。」と有明一朗氏が解説すると、八汐亜矢子は「男性が歌っているときはじっとみつめています」と答えたのが印象的であった。
 昭和56年に大ヒットしたニック・ニューサの「サチコ」は、作家 向田邦子さんが飛行機事故で亡くなり、ピンクレディーが解散し、ロス疑惑のあった波乱万丈の時代に誕生した楽曲であると渡部泰介氏が教えてくれたことは大変興味深かった。
 歌のステージの他にこのような興味深いコーナーがあると、俄然番組が楽しくなる。
 最後は主演ゲスト全員がステージに上がって、今年5月16日に亡くなった昭和歌謡界の大スター西城秀樹の大ヒット曲「ヤングマン(Y.M.C.A.)」を追悼の意を込めて大熱唱して締めくくった。

※ 渡部泰介氏:春日八郎を義父に持ちバップレコードから日本歌手協会事務局長を務める。昨秋急逝した元キングレコード常務(レコード大賞審査委員)で、番組立ち上げから14年間レギュラーを務めた赤間剛勝氏から番組の後継者に指名された。

取材:シンガープロ 安藤秀樹 【オピニオン2018年8月号】
https://singerpro.me/opinion.html







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