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山内惠介さんの令和5年6月21日発売のニューシングル、「こころ万華鏡(舟盤)」を購入して早速聴いてみました。

A面は「こころ万華鏡」
作詞は、松井五郎氏で、作曲と編曲は、村松崇継村氏です。

「こころ万華鏡」は、歌詞がとても長くて、それが4分55秒以内に収まっているのは画期的です。
もの悲しい曲調からスタートして、それがずっと続くかと思うと、1コーラス目を節目に一転、疾風の如く激しい曲調に変化し、山内惠介さんの歌声も俄然力強くなります。
「華は一気に咲くだろう」の歌詞はまるで万華鏡で、万華鏡に吸い込まれていくような感覚と未来を切り開く勇気をもらったような不思議な気持ちになりました。
しびれる歌とは、こういう歌を指すのだろう、と思います。


カップリングは「修羅の舟」
作詞は、田久保真見氏で、作曲は、水森英夫氏。編曲は、昭和時代にミリオンセラーに輝いたチェリッシュの「てんとう虫のサンバ 」を作曲された馬飼野俊一氏です。

修羅と聞くと、「修羅場をくぐり抜ける」、「修羅場と化す」などの言葉から、「不気味」、「妖怪めいた世界」などのイメージが沸いてきます。
ですので、「修羅の舟」は、タイトルから、あたり一面にもやがかかっていて薄気味悪い池の上を静かに静かに漂っている、身の毛もよだつ舟に乗っているという風景が目に浮かんできます。

そんな不気味な歌かと思って聴き始めると、きらびやかな音色に混じって、ボンボンと力強い音が響いて、ワクワク感が募ってくるかと思いきや、胡弓を奏でているようなやさしい音色に変化し、悠久の世界に引き込まれていくようで、そんなイントロに意味深さを感じます。

「傷が欲しいと」で抑揚が上がり「泣くお前」で引くと、すぐさま渦を巻くような力強い音で高揚感に浸ります。そしてそれも束の間、リズミカルで軽快な「修羅朱朱朱」が始まるのは、絶妙なアレンジだと思います。

次の「男と女が出す舟は」で、山内惠介さんの歌声の伸びに引き込まれると、次に出てくる抑揚のついた歌声で哀愁感が増してきます。

歌詞を吟味すると、男と女の燃えつくすような性描写を「修羅の舟」に例えて、妖艶な曲調で生々しく描いていることがわかります。

最後の「石より重い 宿命の舟よ」の歌詞が劇的で、重厚な愛を感じるとともにずっしりとした心の重さを感じます。

両曲とも素晴らしい歌ですので、ぜひ、山内惠介さんの「こころ万華鏡(舟盤)」をお買い求め下さい。

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投稿:2023年6月23日
シンガープロ 安藤秀樹



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