ウクライナ支援曲「ひまわりは再び」が10月12日に発売！

「ひまわり」はウクライナの国花で、50年前にウクライナが舞台の映画「ひまわり」が公開された。この映画は戦争の悲惨さを訴えており、現在のウクライナがロシアの侵攻により戦場と化していることなどから再び注目を集めている。

ロシア軍の侵攻が本格化した時期に、機関銃を持ったロシア兵にひまわりのタネを持って抗議に行くおばあさんが話題になった。「何しにきた！ おまえがここで死んでひまわりの花が咲くように、ヒマワリの種をポケットに入れておきなさい」と叱責した。以来「ひまわり」は抵抗のシンボルとして注目されるようになった。

この曲のイントロは重苦しくもの悲しいが、ドラマチックに盛り上がっていくので、それはちょうど段差を一歩上がった感覚で、一歩上がった瞬間に視界に飛び込んでくる広大な光景が幸せか不幸かを連想させてくれる。人は幸せになるために、夢を叶えるために生まれてきたのに、戦争で夢を果たせずに命を落とすのは本当に不幸で無念だ。

「恐怖が降りそそぐ、瓦礫の中で屍の声がした･･･」の歌詞のメロディーは翻って柔らかい日差しに照らされているような温かさを感じるが、それがかえって悲惨な状況をはっきりと浮かび上がらせてくれる。ロシア軍部隊による民間人への残忍な行為、ミサイルで破壊された建物、瓦礫からでてきた遺体が次々と思い起こされるので強い憤りを感じる。

もの悲しい曲調は、悲しみをけっして忘れないウクライナの人々の心を痛切に表現しているし、一筋の光が差し込む曲調に変化したところで、ウクライナに寄せる世界中からの同情とウクライナの平和への願いが切々と伝わってくる。

さらに明るい曲調に変化すると、ウクライナの広大な土地にひまわりが咲き誇り、ウクライナの人々に微笑みが再び戻り、希望の光を放っている。

エンディングのきらきらした輝きの音色は明るい未来が待っているからのように、馬飼野氏のささやかな思いが込められているように感じられる。

カップリングの「青空に続く道」は、もの悲しい曲調とは一転してキラキラ輝く水玉模様のようにきれいな曲で、今の気持ちと未来の展望を優しく語りかけている。
戦争で起きている今の悲惨な状況に屈しないで未来を見つめて欲しい、そんな願いで作られた歌のように感じる。

愚かで命を無駄に落としている意味のない戦争は一刻も早く終わって欲しい。佐藤朱実が心を込めて歌う「ひまわりは再び」を通して、全世界の人々にウクライナの平和への願いを皆さんと共有して欲しい。

投稿：シンガープロ　安藤秀樹
2022年10月8日（土）