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今から16年前の名岐駅伝のビデオが見つかった。

ビデオには、先日、福岡国際マラソンで中間地点まで先頭グループで走っていた中村高洋(なかむら たかひろ)選手の勇姿が映っている。

彼は当時も相当に速かったが、日本の一線級の選手ではなかった。

高校時代の彼の5000mの持ちタイムは17分台で、どにでもいるごく普通のランナーだった。

それが大学に入ってから急成長し、大学院卒業前に10000mを29分15秒で走った。

それだけでも大きな驚きなのに、社会人になってから更に成長し、先月行われた八王子ロングディスタンスの10000mで28分03秒の自己ベストを叩き出した。

そして今月行われた福岡マラソンでの目を見張る大快走である。

現在は間違いなく日本の一線級アスリートだろう。

しかし、彼は日本の頂点に君臨したわけではないので、今後、故障しなければ、彼の挑戦はまだまだ続くのではないだろうか。

日本の一線級アスリートは、少なくても高校時代に超高校級とか怪物とかメディアで騒がれた人たちである。

しかし、中村高洋選手の場合は、どこにでもいるありふれた平凡なランナーから日本の一線級ランナーの仲間入りを果たした点で異色のランナーだ。

これは普通では考えられないことで、中村高洋選手のように「大きな伸びしろのある選手は日本全国どこを探しても見つからないのではないだろうか。」と思ってしまうのである。

彼はまだ引退しないだろうと思うので、2024年パリオリンピック目指してさらに精進して欲しい。

2006年名岐駅伝のビデオ

投稿:2021年12月7日


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