名大陸上部のカテゴリー

本日、名大S48卒の佐々木様から、今日の日本経済新聞朝刊最終頁(44頁)交遊抄に、昭和49年に名古屋大学を卒業された現環境省地球環境局長の南川様が「名大陸上部」と題した記事が掲載されているとのご連絡をいただきました。
さっそく拝読し感銘を受けたので、原文のまま勝手ながら掲載させていただきました。関係諸氏にご一読いただけたら幸いです。

日経新聞 交遊抄 名大陸上部 南川秀樹

1969年春、名古屋大学に入学し、現在、同大教授で陸上部部長の國枝秀世君らとともに陸上部に入った。大学紛争の真っ盛りで授業がなく、走ることが生活の大部分だった。


名大の東山グラウンド

名大の東山グラウンド

合宿中の汗くささの中での暮らし、木立の坂道を駆け上りながら感じた土と風の柔らかさ、駅伝仲間の汗のしみこんだタスキの重み。卒業後30年以上たった今もまるで昨日のことのようだ。
 國枝君はハンマー投げのエースとして活躍した。昨春、母校に戻るまでの5年間を宇宙航空研究開発機構で過ごし、エックス線天文学の国際的研究に取り組んだ。人に教えるのが好きで、ネクタイの締め方を教えてくれたのも彼だった。
 陸上部の在東京OB会ではJR東海社長の松本正之さんの話をうかがえるのが楽しい。一瞬も神経の休まることのない激務の傍ら、東海学生陸上界の世話役もされている。十種競技の選手だったからか、大柄な体格で背筋が伸びており、堂々としたものだ。先輩面はしない。組織の責任者だが組織にとらわれていない。
 OB会では現役時代をともにせずとも、長らくあわなくとも、何のわだかまりもなく話し合い、酒を飲める。同じグラウンドで楽しく苦しい汗を流したという共感がそれを可能にしているのだろう。
(みなみかわ・ひでき=環境省地球環境局長)

2006年10月31日(火曜日)日本経済新聞 朝刊 44頁  原文のまま

投稿:2006年10月31日
安堵秀樹

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