名大陸上部のカテゴリー

七大戦のビデオ編集の際には、各大学選手の熱い戦いに魅了されました。
特に男子400m決勝は素晴らしいレースでした。


ラストの直線コースで、名古屋大学の可知くんと大阪大学の北川くんが壮絶な優勝争いを演じました。私はその模様に手に汗を握るほど興奮してしまいました。


お互い絶対に負けたくないと、火花を散らして戦っているように観えました。二人がほとんど同時にフィニッシュするや否や二人とも地面に倒れ伏してしまいました。まさに死力を尽くした見事なレースでした。


今回の大会で、私は名古屋大学の選手から教えられたことがあります。
それは、「最後まで諦めてはいけない」ということです。このことは陸上のレースだけではなくて何事にも通じることだと思います。


男子1600mリレー決勝で、言っちゃ悪いけど、2走名大の牧くんが、大ブレーキし、名大は断トツの最下位に。観ている私は、「こりゃ?、だめだ!名大が上位に食い込むことはあり得ない」と落胆してしまいましたが、後に続く選手はけっして諦めていませんでした。


3走の緑川くんが好走し、4走の可知くんが、ラスト150m過ぎで東大を抜き去り、さらにフィニッシュラインぎりぎりのところで九州大の選手を胸の差でかわし、4位に食い込みました。「最後まで諦めてはいけない」と痛切に教えられたレースでした。


男子5000m決勝では、名大の中村くんは、4000m付近では、先頭を走る九州大の濱田くんとは大きく引き離されていましたので、私は、中村くんの優勝はあり得ないと思いました。しかし、中村くん自身は諦めていなかったようで、ラスト1周の鐘が鳴ると、みるみる濱田くんとの差を詰め、第3コーナーで濱田くんを捕らえると、そのまま第4コーナーでラストスパート。一気に濱田くんを突き放して、まっしぐらにゴールに飛び込んでいきました。稀に観る大逆転劇に、私は酔いしれてしまいました。絶対に諦めないという気持ちがあれば、奇跡に近い出来事だっておこり得るのだと教えられました。


女子800m決勝では、名大の小山さんが、フィニッシュライン手前で勝利を確信して両手をあげた東大の塩入さんの右横からするりと抜け出して、劇的な逆転優勝を果たしました。これも最後まで諦めない結果の勝利でした。ゴール後の小山さんの喜びに満ちた笑顔が印象的でした。


以上のドラマチックなレースを観戦して、最後の最後まで諦めないという気持ちがあれば、必ず念願を果たすことができるのだと知り、大いに勇気づけられました。


最後に、東大の塩入さん、多種目出場お疲れ様でした。
女子800mでは惜しくも優勝を逃してしまい、心残りがあるのではないかと思いましたが、表彰式ではすこぶる笑顔でいらっしゃったので、とても好感がもてました。素直に喜びが表現できるほど素晴らしいことはないと思います。これからも笑顔を絶やさないで精進して下さい。

投稿:2005年10月15日


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