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最近の日本男子マラソン界は鈴木健吾選手の日本記録2時間4分56秒を筆頭に目覚ましい記録のラッシュである。

今日行われた大阪マラソンでも近藤亮太選手が2時間5分39秒の初マラソン日本新記録を叩きだした。

もう2時間7分とか8分といった記録はちっとも珍しくない。

しかし、現在の日本の男子マラソン界にレジェンドがいない。

私の学生時代には瀬古利彦選手というレジェンドがいた。
というのは、記録こそ現在の一線級選手に及ばないものの勝ち続ける強さがあった。レースに出れば必ず優秀するという神話があった。
唯一ソウルオリンピック選考会のびわ湖毎日マラソンで、後半失速し、後ろをふり向く弱気の瀬古に、TV解説していた宗茂氏が「人間瀬古を初めて見た」と語った。優勝できたものの神話が崩れたことを意味する言葉であった。

現在、記録は目覚ましいが、勝ち続ける選手がいない。

大記録を樹立しても、次々と新エースが誕生して記録が塗り替えられるので、どの選手が日本の第一人者であるのか特定できない。
その分、プレッシャーが軽減できるので選手にとっては良いのかも知れない。

投稿:2025年2月25日


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