高市首相のトランプへのノーベル平和賞推薦への懸念
高市首相は、トランプとの初の会談において、トランプを過度に褒め称えた。これは、日本の国益を守るための外交戦略の一環として理解できるが、ノーベル平和賞への推薦まで踏み込んだことは、時期尚早ではなかっただろうか。
ガザとイスラエルの紛争の終結は、ノーベル平和賞に値するが、現時点ではその実現は確認されていない。また、ウクライナ戦争に関しては、プーチン大統領と握手するなど、ロシアに対して毅然として対決姿勢を示さなかったことを考えると、ノーベル平和賞推薦は時期尚早であったと私は思っている。
また、トランプが掲げる「力による平和」という考え方には、強い違和感を覚える。
ロシアが核弾頭を搭載可能な新型原子力魚雷の稼働実験に成功し、トランプが韓国の原子力潜水艦建造を承認するなど、今後、核武装を進める国々が増加する可能性を否定できない。このような状況は、地球を破滅に導く可能性のある兵器を一生懸命に開発しているようなものだ。
私が生きている間は、地球は破滅しないと思うが、将来の世代に与える影響については、深刻に懸念している。
欧州諸国、そして日本も、自国の国益を守るためにトランプを過剰に称賛し、お世辞を言っているが、これはどうかしている。
小柳ルミ子氏の楽曲「お久しぶりね」の歌詞のように、「冷たく受話器を置いたけど、涙がしらずにあふれ出す、どうかしているね、もう一度、もう一度 生まれ変わって・・・」と口ずさみたくなる思いである。
投稿:2025年10月30日
フジミックスTV 安藤秀樹

