政治経済


先月28日に行われたトランプとゼレンスキーの首脳会談は激しい口論の末、決裂に終わった。

トランプもバンスも「アメリカが支援していなかったら、とっくの昔にウクライナは敗北していた。アメリカから受けた支援に対しもっと感謝すべきだ」と感謝を要求。

トランプもバンスも「民主主義を守る戦争である」という理念をないがしろにしているから、このような横柄な言葉が出てくるのだと思う。

ウクライナ戦争は、アメリカが世界の民主主義をリードしていく国であることを国内外に示す戦いであった。

「アメリカはウクライナとともにあり続ける」というバイデン氏の気持ちならば、「今までの支援金を取り戻す」とか「停戦条件にレアアースの取り引きを持ち出す」と言った話は一切なかった筈だ。

ウクライナへの軍事支援の一時停止、ウクライナ避難民24万人の在留資格取り消しの検討は意地悪な政策であるとしか言いようがない。

昨日、アメリカは、自らが提示した30日間の停戦案をウクライナが受け入れたので、一時停止していたウクライナへの軍事支援を再開すると発表。

プーチンがアメリカが提示した条件を受け入れるか否かはわからないが、今、ロシアでは戦力の疲弊が進んでおり、国内経済も高金利など経済危機にあると言う。

だとしたら、プーチンを窮地に立たせる絶好のチャンスだと思うけども、トランプにはそういった発想は全くなく、早く停戦にこぎ着けたいだけの考えのようだ。

プーチンが30日間の停戦案を受け入れたら、プーチンは、国内の経済危機に関して、「国民を守るため、30日間の停戦に踏み切った」と声を大にして告げるだろう。


追記
ウクライナ戦争の30日間の停戦の意味がよくわからないけど、ゼレンスキーがアメリカに感謝の意を伝えていること、ヨーロッパの首脳も相次いで歓迎の意向を表明していることから、良い方向に向かっている印象を受ける。
戦争の永続的な終結、ウクライナが「長期的な安全と繁栄のために」期待できる保証が盛り込まれているとのことなので、ウクライナの安全保障がしっかり担保される停戦なら喜ぶべきことなのかも知れない。

投稿:2025年3月12日


政治経済

ピックアップリスト

リンク集

カテゴリーリスト

お電話でのお問い合せはこちら(午前10時〜午後5時)

0587-53-5124