スポ研ナースセンターだより


● 1月17日早朝、戦後最悪の大惨事となった阪神・淡路大震災が発生しました。不幸にして亡くなられた方々のご冥福をお祈りしますとともに被災地の1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

● 当所に入院しているラグビー選手が、こんなことを言いました。
ここの研究所でリハビリを受ける人は、すごい選手ばかりで、僕みたいに楽しみながらラグビーをしている者にとっては、リハビリがきつくて死にそうです。皆さんについていけるかとても心配です。ここを早く脱出したいと思います・・・と。
こんな彼でしたが、「もう開き直りですよ。頑張るしかないじゃないですか。 ここを退院したら、 筋肉がついて、職場に戻ったら、見違えるようになった僕に皆がびっくりするでしょう!」 と言ってくるようになりました。
入院患者が入院中に鍛えられて、筋肉隆々になるなんてことは、普通の病院では考えられないことですね。
私たちの研究所が特異な施設であると改めて思いました。
そして「リハビリがきついのでここを脱出したい」とおっしゃった彼には思わず吹き出しそうになりました。

● 現在、私たちは毎週火・木・土に阿久比高校の身体計測を行っています。生徒さんに授業後に当所に来ていただいて、身長・体重測定、体の柔軟性・アライメントのチェック、過去、現在の傷害の発生状況の聞き取り、筋力測定などを行っています。それらのデータはコンピュータに入力して、その結果を医師がまとめて、毎年、日本自転車振興会に報告しています。
一方この調査研究は阿久比高校に協力いただいているので、当然それらのデータ結果は阿久比高校にも報告しています。
しかし、生徒一人一人にはデータの報告は行っていません。
ですので生徒は、学校の先生に行くように言われたから仕方なく当所にきている感じがします。
理想を申しますと、わざわざ来ていただいている生徒さんなのですから、その生徒一人一人にも、
・自分の筋力は一流選手と比較してどうなのか。
・現在行っているスポーツ種目は自分の適性にあっているのか否か。
・現在行っているスポーツ種目の自分の将来性はどうなのか。
といったデータ報告を行うと良いと思います。
そうすれば、喜んでいただけるでしょうし、生徒さんはスポーツ医・科学研究所に親近感が湧いてくるのではないでしょうか。
しかし、 残念なことに、現実にはそこまで行える人手の余裕がありません。
むしろ身体計測が阿久比高校の都合で中止になると、計測の煩わしさから解放されるので、私たちは『良かった』と喜んでしまうのです。

● 今月の1カ月間、レストラン 「かもめ」の入院患者食を朝、昼、夕と写真に収めました。
今回の写真収録は、入院患者食が値上がりしてから初めて行いました。
・値上がりする前と比較してどのように変化したか。
・改善しなければいけない点があるのか。
が今回の考察のポイントだと思います。
看護婦は、入院している選手に少しでも良い食事をとって欲しいと願っています。
収めた写真を考察するのは大変だと思いますが、より良い食事への改善を目指して頑張って欲しいと期待します。

● 勤務時間外 (午後6時過ぎ)に医師に直接電話をかけてくる親がいます。
用件は、外来受診した我が子の傷害の詳しい内容と今後のこと等です。
子どものことが心配で電話をかけてくる親の気持ちが分からないでもありませんが、ただでさえ多忙な医師に逐次このような用件を取り次いでいたらきりがありません。
ここは、親が常識を働かせていただけたらと思います。あるいは、電話を受けた係が事情を説明して、 「その件に関しましては、現在勤務時間外となっていますので、次回診察時にお尋ねになっていただけないでしょうか。」と答えても良いと思います。

スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1995年1月
診療部 主任看護士 安藤秀樹

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