米ハーバード大学の驚かされる対応 1939年 鶴見俊輔
今日の日経新聞「春秋」に感慨深い記事が掲載されていたので紹介したい。
以下要約。
1939年、哲学者の鶴見俊輔が米ハーバード大に16歳で入学。
ところが2年後に太平洋戦争が始まり、鶴見はFBIに捕まり、留置場送りとなった。
驚かされるのが大学の対応。FBIに押収された書きかけの論文を教授が取り返し、論文が書き続けれるように手配した。
彼が獄中で仕上げた論文を参考資料に彼は卒業証書を手にした。
以下私見。
戦争中、日本が敵国であるにも関わらずにこの処遇は寛大であり、学問と政治の判断が違うことを示唆している。
昨日のハーバード大の留学生受け入れ資格をストップするというトランプの通達は、到底受け入れがたく、学問の自由、大学の自治を侵害するばかりではなく、研究力の低下、先端産業の発展を大きく損なう。
トランプの暴挙を私は強く非難する。
投稿:2025年5月24日