トランプ氏が第47代米大統領に就任　2025年１月20日

トランプ氏が2025年１月20日、第47代米大統領に就任した。
圧倒的な力強さを印象づけた就任式であったが、「これから世界はどこに向かっていくのだろうか」と背筋が寒くなった。

パリ条約の脱退、化石燃料の推進、WHOからの脱退、中でも議会襲撃事件で有罪とされた支持者ら約1500人に恩赦を与えたことは最大のショックで、暴力を肯定した意味で暴力をさらに助長する危惧がある。
かつ忠誠心を誓わぬ公務員の大量解雇に踏み切るとはどういうことか。
あろうことか、巨大IT企業のトップが揃ってトランプ氏に歩みよるなど、トランプ氏の意のままに操られる様相は悪夢である。

トランプ氏の領土拡大発言も今になって思えば、プーチン氏がウクライナに侵攻したときに、トランプ氏が「プーチンは天才だ！」と称賛したのが頷ける。

私は「米国は第一主義ではなく、国際協調路線を歩むべきだ」と思う。
地球環境問題は世界が足並みを揃えて取り組まなければ、地球温暖化をもはや抑制できない。
一刻の猶予も許されない人類的課題であるのに「化石燃料を掘って掘って掘りまくれ」はどういうことか。
インフレ対策の一環かも知れないが、化石燃料の生産を推進すれば、子孫につけが回ってくるのは明白だ。

あと、米国の新聞をはじめとする各メディアがトランプ氏に睨まれるのを恐れて、トランプ氏への批判を自粛するのではないか。マスク氏の唱える「言論の自由」どころかロシア、中国と同様、言いたいことが言えない言論統制につながる懸念がある。

また米メタがファクトチェックを廃止した影響は大きく、トランプ氏に有利なフェイクニュースが拡散し、フェイクニュースで、将来民主党からは大統領が誕生しないのではないだろうか。

トランプ王国の誕生で「トランプ氏は世界を振り回し、世界をいったいどこに連れて行こうとしているのか」、憂鬱な４年間が始まる。

投稿：2025年１月23日