トランプのウクライナ和平交渉への姿勢に関して 2025年11月26日
本日、日経新聞夕刊において、トランプは、25日、ウクライナの和平交渉について、「9カ月間で8つの戦争を終結させ、最後の戦争にも取り組んでいる。この目標達成は容易ではないものの、必ずや実現可能である」と述べた、と報道している。
私は、この発言は全く馬鹿げていると思う。
トランプは、最近までロシアと取引のある国々への制裁を課し、ロシアへの圧力を高め、ロシア経済への打撃を促す方針を示唆していたが、突如、ウクライナに対し、領土を割譲し軍縮を含む和平案の受諾を促す姿勢に転じた。この方針転換は、戦争を一刻も早く終結させ、ノーベル平和賞を受賞したいという大統領の強い願望の表れであると私は想像する。
プーチンのウクライナへの領土侵攻に関しては、一切非難せず、ロシアに有利な条件で平和解決を図ろうとするトランプの姿勢は、極めて不適切である。
プーチンの起こした行動を強く非難し、対話、外交、経済制裁といった手段を駆使し、平和的な解決策を模索することが最優先ではないだろうか。
トランプが、この根本的な問題を理解せず、戦争を終結させた大統領として自己顕示欲を満たそうとする姿勢は、極めて遺憾であり、看過できない。
投稿:2025年11月26日
安藤秀樹

