政治経済


ゼレンスキーが「プーチンは、過去10年間で25回も停戦を破っているから信用できない。」とトランプに理解を求めても、トランプの頭の中がプーチンの思考回路と同じだから、理解してもらえない。

ウクライナ戦争はプーチンの侵略戦争で、「力による現状変更は決して許されない。」という共通認識のもと、アメリカとヨーロッパが一致団結して、プーチンに対抗してきたが、トランプが大統領になって、アメリカの対ウクライナ方針が根本的に覆された。

「民主主義を脅かすプーチン政権を断じて許してはならない。」というアメリカの強い意志のもとでは、支援金を取り戻すとかレアレースでディールを持ちかけるという発想は全くなかった。

トランプのグリーンランド所有や、パナマ運河の返還を求める発言は、力による現状変更が必要だということを意味している。
従って、プーチンの力による現状変更はトランプの頭の中では肯定的に受け止められているようだ。

トランプが「ウクライナはロシアに勝てない」とまくし立てるから、専門家までもが「停戦交渉のテーブルを用意してくれたのは良いことだ。」と発言するようになった。

トランプの人柄なら、プーチンに牙をむけばロシアに勝てないことはないと強く思うのだが、プーチンに肩入れするので、それが叶わないのが本当に残念だ。

現在、ロシアに経済制裁が利き始めて、ロシア国内で金利が上昇しているのに、それが全く生かされないで、むしろアメリカが後押ししているので、ロシアのウクライナへの攻撃が激化しているようだ。

世界は、このままロシアの力や威圧による一方的な現状変更を本当に許しても良いのだろうか。

唯一の私の大きな心の救いは、欧州各国首脳がゼレンスキーを支持していること。イギリス・スターマー首相の「ウクライナへの揺るぎない支持を維持している」との発言にはとても勇気づけられる。

投稿:2025年3月3日


政治経済

ピックアップリスト

リンク集

カテゴリーリスト

お電話でのお問い合せはこちら(午前10時〜午後5時)

0587-53-5124