衆院選2026、高市氏圧勝の影で「政治とカネ」はどこへ消えたのか?
昨日、第51回衆議院議員選挙が終わった。
結果は自民党の圧勝で、高市首相にとっては笑いが止まらない結果となった。自民党単独で316議席の票を獲得し、政権運営が安定したことはひとまず評価できる。
その一方で、前回の選挙で「政治とカネ」の問題が国民から厳しく問われ、落選者も出た中、今回の選挙では、カネの問題で不祥事があった候補者がことごとく当選した点には疑問が残る。
高市首相は昨年の党首討論で、企業・団体献金の見直しを問われた際、「そんなことより」と発言して批判を浴びた。今回の結果を受けて、政治資金の問題解決はさらに遠のくことになるだろう。「そんなこと」よりも、自身の掲げる積極財政を優先するのが彼女のスタンスなのだろうか。
高市首相には他にも危うい面がある。円安を「輸出産業にとって大チャンス」と述べたり、台湾有事を「存立危機事態」と発言して、中国を激しく刺激したりといった言動である。
しかし、国民はそれらの懸念を差し引いてでも、高市氏に総理大臣を続けて欲しいという気持ちが強かったようだ。初の女性総理であることや、これまでの首相にはなかった「笑顔外交」に新鮮さを感じたのかもしれない。実際に、自民党候補の多くが高市首相の人気に助けられた格好だ。
また、飲食料品の消費税を2年間ゼロにする案について、高市首相は「国民会議で検討を加速する」と述べている。しかし、単独過半数を得た自民党内でこれが実現する可能性は、個人的には極めて低いと考えている。
野党が惨敗し、安住氏、岡田氏、枝野氏、小沢氏の重鎮らも落選したことで、今後の国会運営において野党の発言力は弱まらざるを得ない。政権の運営にブレーキをかける機能が失われてしまわないかと懸念している。
投稿:2026年2月9日
安藤秀樹

