高市首相の「昭和の親父社長」発言と政治とカネの問題
高市首相への苦言
昨日、衆議院予算委員会の国会答弁において、高市早苗首相は「3万円のギフト配布は違法ではない。昭和の中小企業の親父社長みたいなところが私にはあるのだろう」と述べた。
私は、この答弁には、開き直りのようで強い違和感を覚えた。
昭和時代に「日本列島改造論」を唱えた田中角栄元首相がいた。田中氏は、驚異的な記憶力、人を惹きつける力、面倒見の良さで人脈を築きあげた。一方で、膨大な資金力を武器に権力を握り、「金権政治の象徴」とも言われてきた。
田中氏がアメリカ・ロッキード社から多額の賄賂を受け取った「ロッキード事件」をきっかけに、お金を使わない政治への機運が高まった。その機運は、政治資金規正法の改正、小選挙区制の導入、政党交付金制度の創設などへとつながった。
現在でも「お金を使わない政治」を求める声がある中での今回の高市氏の発言は、過去をまったく反省していない表れでもあるように思う。
高市氏が、ねぎらいの気持ちからギフトを配り、感謝の意を示すことで、自民党の求心力を高めたいという気持ちは理解できないわけではないが、逆効果だ。
野党から批判を浴びる行動は、求心力を高めるどころか、むしろ有権者にマイナスイメージを焼き付けることになるため、避けるべきだ。
以前、高市氏が公明党から「政治とカネの問題」を追及された際、「そんなことよりもっと重要な課題に取り組んだ方が良い」と述べていたことを思い出し、高市氏のもとでは、政治とカネの問題は一向に解決しないだろうと思ってしまうのである。
投稿:2026年2月28日
安藤秀樹

