「世界のボス」と戦々恐々とする日本:崩壊したイランの独裁体制から見えるもの
先日のアメリカとイスラエルによるイラン攻撃によって、国民を苦しめていた独裁体制が崩壊したことで、トランプに感謝するイラン国民が大勢いることは事実でしょう。しかし、大統領が純粋な善意からイラン国民を優先し、ハメネイ師殺害に踏み切ったとは思えません。
トランプは、自身の野望を満たすために、抑圧された民衆の感情を利用しようとしたのだと、個人的には思っています。
今回の事態は「民衆による体制転換」というより、アメリカとイスラエルによる軍事介入と武力行使によってもたらされる側面が大きいと思います。
トランプが望む体制転換は、核を保有させない国づくりという点では大賛成ですが、それは民主国家への変貌ではなく、トランプの言うことを聞く国づくりだと思います。
自らの意に沿わない国には容赦なく報復措置を講じ、イエスマンばかりの国を作ろうとする姿勢が見え隠れします。それは同時に、トランプ一族にとってもビジネスで成功を収めることにつながります。
トランプはアメリカの主であるだけでなく、世界のボスになりたがっているのではないかと、つい思ってしまいます。
圧倒的な影響力を持つ超大国アメリカに対し、日本は常にトランプの顔色をうかがい、機嫌を損ねないよう細心の注意を払って政策を進めざるを得ないでしょう。
その構図はまるで、高圧的な上司から「なぜできないのか」と理不尽に怒鳴られ、戦々恐々としながら働く部下の姿に似ています。
投稿:2026年3月4日
安藤秀樹

