政治経済

平和憲法のジレンマ:「真珠湾」発言に見るトランプの歴史認識


注視していた日米首脳会談が終了した。会談が大きな波乱なく進み、まずは一安心している。

高市首相がトランプとハグを交わすなどして友好関係を示したことは、歴代首相には真似のできないアピールであり、好感が持てる。

トランプが「日本はNATOと異なり、責任を果たそうとしていると確信している」と称賛したが、高市首相は、その称賛のペースに乗せられることなく、日本が法律上「できること」と「できないこと」があると詳細に説明したとのこと、大変良かったと思っている。

高市首相が「世界に平和と繁栄をもたらすことができるのはドナルドだけだ」と褒めたのは、少々持ち上げすぎだと思ったが、強固な日米同盟を維持するためには致し方ない対応だったかと思う。

今回の会談を通じて、イランが日本を敵対国と見なしているか否かはわからないが、なんとかうまくかわしたのではないかと感じる。

日本は長年にわたりイランとの間に独自の友好路線を築いてきた実績があり、今回の紛争において仲裁役を務めることができるという。その役割にも期待したいが、一方でイスラエルから日本が敵対国だと受け止められるリスクもあり、今後の外交の舵取りは難しい。

最大の課題は、日本が法律上できないことをトランプに果たして理解してもらえるか否かである。ここで私が強く疑問に思うのは、現在の日本国憲法はアメリカ主導で作られたものではないか、ということ。日本が二度とアメリカや連合国の脅威にならないよう、マッカーサー自身が強く意図して盛り込んだと認識している。それにもかかわらず、トランプはその経緯を全く理解しようとしていないように感じる。

加えて、今回のイランによる攻撃をトランプが「真珠湾攻撃と同じだ」と発言したのは、意外で驚いた。これには高市首相も、返す言葉を失ったのではないだろうか。

投稿:2026年3月20日
安藤秀樹



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