3月19日の試練 高市首相はどう向き合うか
国際法か、同盟関係か:高市政権に突きつけられた「イラン戦争」への踏み絵
3月10日、トランプは「我々は非常に決定的な勝利を収めている。まもなく戦争は終わるだろう」と宣言した。力強い発言である。この力強さは人々に安心感を与え、実際に株価が大幅に反発するなど、彼の発言は市場に大きな影響を及ぼしている。
トランプが際立っているのは、はったりでも嘘でもよいので力強く宣言することで、力強い大統領のイメージを有権者に植え付け、魅了する点である。これほどのカリスマ性を持つ人物は、世界中を探してもそう多くはないだろう。
私は「まもなく終わるだろう」という発言に期待したい気持ちは大いにあるが、はったりだと思っているため、楽観していない。「まもなく」とは数か月先かもしれないし、数年先かもしれない。
本日の日経新聞に、興味深い記事が掲載されていた。安倍氏の「仮にある国がなんら武力攻撃を受けていないにもかかわらず、違法な武力の行使をすることは国際法上認められない。わが国がそのような国を支援することはない」という発言である。つまり、最大の焦点は「今回の戦争が、国際法上認められるものか否か」という点にある。
来る3月19日の高市・トランプ会談において、もしトランプからイランとの戦争への協力を要請された場合、高市首相は毅然とした態度で「国際法違反の戦争は支援できない」という日本の原則を伝え、理解を求めることができるだろうか。
高市首相としては、日米関係を考慮して何とか協力する姿勢を示したいところだろう。しかしそうであれば、米軍の攻撃が国際社会で禁じられた先制攻撃にはあたらず、国際法違反ではないという明確な根拠を示す必要がある。
いずれにせよ、3月19日のトップ会談は、非常に難しい舵取りを迫られる場となるだろう。
投稿:2026年3月12日
安藤秀樹

