政治経済

昨日、8月15日、日本武道館で開催された全国戦没者追悼式で、天皇陛下は「深い反省」に言及され、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願うとのお言葉を述べられた。

一方、高市首相は式辞で「戦争の惨禍を二度と繰り返させない」と語った。

一見、不自然さは感じなかったが、新聞の報道で「繰り返させない」と使役の表現になっていることを知り、ハッとさせられた。

また、8月6日の広島、9日の長崎における「原爆の日」の式典において、首相は挨拶の中で「非核三原則を堅持している」と述べた。これについても私はあとから新聞などで知ることになるのだが、歴代首相は「堅持しつつ」や「堅持しながら」と表現していたようだ。
つまり、「現状は堅持しているが、将来は堅持しないかもしれない」とも取れるというのだ。

「戦争の惨禍を二度と繰り返させない」という言葉は、日本が相手国から戦争を仕掛けられたという立場であり、日本は悪くなかった、反省する必要もない、とも解釈できる。

高市氏は1995年3月、国会で戦争責任や歴史教育を巡って「私自身は当事者とは言えない世代ですから、反省なんかしておりません」と答弁した。以降も「日本の自存自衛のための戦争だった」という持論をメディアなどで展開してきた。

これが高市首相の考える戦争に対する認識なのだろうが、当事者世代ではないにせよ、日本が侵略した歴史をきちんと理解して深い反省の言葉を述べること、常に謙虚な気持ちで向き合うことこそが、将来にわたって平和と人々の幸せをもたらすことにつながるのではないだろうか。

だからこそ、「深い反省」の上に立って平和を希求された天皇陛下のお言葉は、一層の重みをもって私の胸に響いた。

投稿:2026年8月16日
シンガープロ 安藤秀樹



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