ラスト50mで何が起きたのか?日本選手権・女子5000mの衝撃 2026年6月12日
地元・瑞穂競技場で繰り広げられた、ドラマと驚きの日本選手権
今日、夕飯時にNHKテレビをつけたら、日本選手権が放映されていた。
地元・名古屋の瑞穂競技場で行われていることは全く知らなかった。
たまたま女子5000mの決勝が見られて、とても幸せだった。
レースは波乱の幕開けだった。スタート直後、矢田みくに選手が転倒するという、思わぬアクシデントに肝を冷やした。しかし、3000m地点では矢田選手もしっかりと先頭集団に食らいついており、ここからの巻き返しに期待が膨らんだ。
動きがあったのはその後だ。優勝候補の田中希実選手がギアチェンジし、一気に2位以下を引き離しにかかる。このまま圧巻の独走優勝かと思われたが、2位を走る山本有真選手が粘り強い走りを見せる。一定の距離を保ったまま離されず、むしろじわりじわりと差を縮めているようにも見えた。
ラスト1周の鐘が鳴った時点でもまだ差は開いており、私は田中選手が逃げ切るものと確信していた。ところが、ここから山本選手が猛追。一歩、また一歩と距離を詰め、なんとラスト50m付近で田中選手を抜き去ったのだ。14分59秒の自己新記録を叩き出しての劇的な逆転勝利。「こんなドラマがあるのか」と、山本選手の底力にただただ驚くばかりだった。
続く男子100m準決勝では、応援していた本郷汰樹選手にアクシデントが発生。肉離れでも起こしたのかスタートから完全に取り残され、画面からも消えてしまったため一時は棄権も頭をよぎった。しかし、彼は諦めずに相当遅れてゴールラインを駆け抜けた。ジョグのような走りだったにもかかわらず、掲示されたタイムはなんと12秒79。これには本当に驚かされた。「10秒台」という領域がいかに滅茶苦茶な速さであるかを、改めて思い知らされた。
準決勝3組の多田修平選手は、前半に頭を低く下げて走る独特な走法が印象的だった。10秒14で堂々の2位はあっぱれだ。そして何より、桐生祥秀選手からは凄まじい執念を感じた。10秒13で見事1着をもぎ取った走りに胸が熱くなった。
投稿:2026年6月12日
シンガープロ 安藤秀樹

