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今朝、北海道マラソンをTV観戦した。お目当ては、初マラソンに挑む不破聖衣来(セイラ)選手だ。

不破選手は大学1年時、全日本女子大学駅伝で「異次元の6人抜き」や、女子10000mで当時日本歴代2位(30分45秒21)をマークするなど鮮烈なデビューを飾り、一躍メディアの注目を集めた。

しかしその後は、骨盤・股関節周辺の筋肉の炎症などの度重なるケガに苦しみ、大学卒業まで思うような記録を残せない日々が続いた。それでもマスコミは彼女を追いかけ、関心を寄せてきた。

私は、彼女がケガさえなければ、今頃10000mで30分切りを達成できていたのではないかと思うだけに、今回、トラックで大記録を打ち立てる前にマラソンへ転向したことが、一ファンとして残念でならない。

一方、10000m日本記録保持者の新谷仁美選手も出場していた。彼女はかつて五輪出場よりも「マラソン日本記録の更新」にこだわりを見せていたが、38歳を迎えた今、ロサンゼルス五輪出場へ目標を定めたようだ。

新谷選手もまた足底筋膜炎に苦しみ、思うように練習を積めない時期を過ごしてきたようだ。私は、足底筋膜炎で第一線を退いた選手を見てきただけに、彼女の苦悩の深さは手に取るように分かる。

なぜ、二人は、過酷な暑さで好記録が出にくい夏の北海道マラソンに出場したのだろうか。理由は、一日も早くMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を獲得したかったからだろう。早期に出場権を得られれば、本番までの1年間、落ち着いてトレーニングに専念できるからだ。

不破選手は事前のインタビューで「2時間30分・3位以内」を目標に掲げていたが、今日は幸い涼しい気候にも恵まれた。初マラソンながら2時間26分台の好走を見せてくれたのは本当に良かった。

私は、彼女の10000mでの活躍をもっと見たかったという未練は残るものの、ロサンゼルス五輪をマラソンで目指すと決めた彼女の挑戦を、これからも応援していきたい。

投稿:2026年8月30日
シンガープロ 安藤秀樹


2位でゴールに飛び込む不破聖衣来選手

2位でゴールに飛び込む不破聖衣来選手


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