落合晃選手の金メダルに思う、東大・吉澤登吾選手の快走|名古屋アジア大会観戦から 2026年9月29日
今夜、アジア大会の男子800m決勝で、20歳の落合晃選手が1分44秒48の大会新記録で優勝した。
前半400mを51秒35でトップ通過すると、そのまま力強い走りを維持し、2位のイラン選手に0秒62差をつけてフィニッシュ。見事な貫禄勝ちであった。
その勝ちっぷりを観て、今年7月に開催された七大戦(国立七大学陸上競技対抗戦)男子800mでの、東大の吉澤登吾(よしざわ とうご)選手の快走を思い出した。
彼が1分48秒25でゴールしたのには、本当に驚かされた。
それは、男子800m元日本記録保持者である森本葵氏の1分47秒4に迫る記録だったからだ。
1964年に樹立された森本氏の1分47秒4という日本記録は、30年近くも破られなかった。当時はタータンではなく土のトラックだったことを考えると、その記録がいかに偉大であるかがわかる。
とはいえ、当時の日本記録に匹敵する走りが、七大戦という舞台で飛び出したことに、大きな衝撃を受けた。
その後、吉澤登吾選手は、今年9月に開催された第95回日本学生陸上競技対校選手権大会(日本インカレ)において、1分47秒62の自己ベストを叩き出して準優勝を果たした。
森本氏の1分47秒4は手動計時の記録で、手動計時は電気計時より0.2秒余り速く出るとされる。吉澤選手のこの記録は、実質的に森本氏の日本記録に並ぶ水準と言えるだろう。
彼は、日本代表として世界の第一線で活躍することを目標に掲げている。「4~5年後を見据えて計画を立て、着実に力をつけていきたい」と、冷静に将来のビジョンを描いている。
伸びしろは十分にあると思われるので、4~5年後に落合晃選手の持つ日本記録(1分43秒45)にどこまで近づくことができるのか、今からとても楽しみだ。
投稿:2026年9月29日(火)
シンガープロ 安藤秀樹

