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田中希実(たなか のぞみ)選手にとって3種目目となる女子5000m決勝は、非常に興味深いレースだった。

すでに10000mで銀、1500mで銅メダルを獲得している田中選手に加え、山本有真(やまもと ゆま)選手も出場していた。山本選手は今年6月12日に行われた第110回日本選手権で、田中選手をゴール手前でかわして自身初の14分台となる14分59秒89で優勝しており、この大舞台での終盤の粘りにも大いに期待していた。

レースは、3000m付近から田中、山本両選手を含む5人の先頭集団となったが、ラスト1周で、満を持してパリ五輪3000m障害女王のヤビ選手(バーレーン)と田中選手が一気に加速した。田中選手が59秒台、ヤビ選手が58秒台で駆け抜けたラスト1周は、まるで短距離走のような異次元のスピード感で、思わず目を見張った。田中選手の壮絶な走りに、「ひょっとしたらヤビ選手を抜き去るかもしれない」と大きな期待を抱いたが、田中選手は最後の直線でじりじりと離され、惜しくも2位でゴールした。さすがの山本選手も、この驚異的なスピードにはついていくことができなかったようだ。

優勝したヤビ選手の記録は15分10秒18、2位の田中希実選手は15分11秒65。山本有真選手も、田中選手に遅れることわずか6秒余りの15分17秒84で、粘りの4位入賞を果たした。

投稿:2026年9月29日
シンガープロ 安藤秀樹


ヤビ選手と田中選手の激闘

ヤビ選手と田中選手の激闘


左から山本有真選手、田中希実選手


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