政治経済

国連総会で国連を猛烈に批判するトランプ大統領

国連総会で国連を猛烈に批判するトランプ大統領


トランプは9月23日の国連総会で演説し、「国連は機能していない」「不法移民を支援している」「気候変動は愚かな人たちが作りあげた史上最大の詐欺」などと国連を猛烈に批判した。
しかし、国連の機能不全の一因はアメリカにあると言える。
国連で、ガザでの即時停戦を求める決議案が採択されたが、アメリカの拒否権行使により否決されたからだ。
ロシアのウクライナ侵攻を非難する決議案も、常任理事国のロシアの拒否権を受け、国際社会の結束を欠く結果となった。
国連の最大の弱点は、常任理事国の一国でも拒否権を行使すれば機能しなくなることだ。

トランプは「アメリカ第一主義」を政策に掲げ、国連への分担金を大幅に削減している。
それを逆手にとったのが中国である。
中国は国連への分担金を大幅に増やしており、トランプとは対照的に国連を重視する考えを強調している。

国連での中国の存在感が高まれば、台湾有事が起きた際に停戦などを求める国連決議に拒否権を行使する可能性がある。

中国は国際協調の重要制を強調し、地球温暖化対策においても積極的な姿勢を示している。

私にとって正義と思えることを中国は実行しようとしているが、これは中国の世界的な覇権獲得につながるように思える。

トランプの関税政策は製造業の国内回帰に貢献しているので、一定の評価はできる。しかし、日本の自動車メーカーがアメリカ国外への販路拡大を進めていることを踏まえると、将来、アメリカは世界から取り残されるのではないかと懸念している。

またトランプの不法移民政策は行き過ぎだと感じている。
もともとアメリカは移民国家であり、トランプの子孫も移民であることを忘れてはいけない。
不法移民は法律上、認められるものではないが、アメリカの労働力として必要な面もあり、アメリカで生まれた子供たちを不法移民として根こそぎ強制送還するのはいかがなものだろうか。
ある程度許容する柔軟性も必要だと考える。

プーチンもトランプも歴史の時計の針を逆回転させている。
過去の過ちを反省して築き上げてきた国際秩序を破壊し、同じ過ちを繰り返そうとしているように見える。

世界は今こそ、プーチンを戦争犯罪者としてしっかりと裁き、トランプを権力の座から引きずり下ろし、世界に正義を示さなければならないと強く思う。

投稿:2025年9月28日
フジミックスTV 安藤秀樹


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