一国主義から協調路線へ イラン戦争終結に思うこと
イラン暫定合意——問われるトランプ氏の責任
一昨日、トランプ大統領がイランとの戦闘終結に向けた暫定合意の覚書に署名した。これによりホルムズ海峡が開放されれば、ナフサ問題が解消に向かい、ガソリンの高騰や物価の上昇も抑えられるので喜ばしい限りだ。
しかし、新聞各社の論調は一様に厳しい。トランプ大統領がほぼイラン側の要求に譲歩した形となったからだ。これでは「このイラン戦争は何の意味があったのか」と問わざるを得ない。結果として国際秩序の動揺を増幅させ、世界経済に多大な混乱をもたらしただけではないか。
ベネズエラでの政権転覆の成功に味をしめ、国際法上の根拠も曖昧なまま、ネタニヤフの口車に乗って攻撃を仕掛けたトランプ氏の責任は極めて重大だ。
欧州の首脳陣は、そんな予測不能なトランプ氏をまるで子どもをあやすかのようになだめすかしながら、なんとか米国を自分たちの意向に沿わせようと必死だ。
アメリカは一国主義ではなく、やはり世界と手を取り合って、協調路線を歩まなければいけないと強く思う。
投稿:2026年6月19日(金)
シンガープロ 安藤秀樹

