スポ研ナースセンターだより

● ある男性の入院患者が、 合宿所に宿泊していたある女性の部屋に入っていたことがありました。消灯時間を過ぎても、病室に戻っていなかったので、 看護婦が見つけ、 発覚しました。問題なのは、一つの部屋に男女が二人きりでいたということです。 単に話をしていただけかもしれませんが、入院患者をあずかる側の看護婦としては、 心配でなりません。今後このことに関して、「『入院患者は、合宿所には出入りしないようにして下さい』とオリエンテーションしてはどうだろうか」と看護婦間で話し合いが行われました。

● 夜間、入院患者が、2階の研修室でテレビを見ていたことがありました。 合宿所を利用している選手がいるときは、 研修室の鍵はかかっていないときが多いので、患者はついつい出入りしてしまうようです。 当直看護婦は一人なので、なかなかそこの場所までは目がゆき届きません。問題なのは、 看護婦の見えない所で入院患者が何をしているのかわからないことです。
酒類を飲んで、悪ふざけして、 怪我でもしたら大変です。
ある入院患者が所内でスポーツドリンクを販売していたことがわかりました。 当の入院患者は「それがいけないことだ」という自覚はなかったようですが、 主治医から注意があり、 やめました。

● 今月は前十字靭帯再建手術が立て続けに4件ありました。 しかし、6月、7月は、既に前十字靭帯再建手術の予定が合わせて15件あり、 19床の病室で、 果たしてローテーションがうまく組めるかどうか心配です。

●ランニングフォームノイローゼで入院していた長距離走の選手が、 当所に入院してから非常にリラックスできました。 主治医は彼女の治療の一環として時々一緒に走ったりしておられました。

● ある学校のバスケットボール選手が、 「練習中に顧問の先生から殴られた。 それで口の中が出血したけれど、 口の中に綿を入れて練習を続けさせられた。 それで、膝をケガしてしまった」と話をしてくれました。 治療代を顧問の先生から渡されたということですが、 それが、もし事実のことだとしたら、指導する側に少し問題があるのではないかと思いました。

●スポーツドックで来所の世界トップレベルであるバトントワリング選手の演技を拝見しました。 バトンをまるで自分の手足のように自由自在に扱う様は、 すごいのひと言です。

● 4月職員定期健康診断は、全員終了しました。

旧 (財)スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1993年4月
元 診療部 主任看護師 安藤秀樹

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