スポ研ナースセンターだより


● 11月11日 (金)に秋篠宮(あきしののみや)殿下が当所に視察にこられました。初めて皇室の方にお目にかかれて大変光栄です。
秋篠宮殿下が当所にこられるまで緊張の連続で、来所時にはさらに緊張いたしました。
今度、当所に視察にこられる時があったら、その時には、ぜひ紀子さまもご一緒にお越し下さい。

● 今月初旬に行われていた“ わかしゃち国体 ”の陸上女子三段跳びで2位になった選手が膝を痛めて、今月24日に当所に膝の関節鏡検査目的で入院してきました。関節鏡検査の結果、特に異常所見はありませんでした。これで安心して練習に専念できますが、彼女は普段ほとんど練習しないそうです。ということは素質だけで跳んでいるのかしら? 国体に出場したくても出場できない私には、なんともうらやましい限りです。

● 外来診療で、医師と患者との間で、保険のことでもめることがあります。
患者さんが医師に「ケガをした日を何月何日にしないと保険がおりないので、そのように診断書を記載していただけませんか?」と依頼してくることがあります。
ひどいのになると、ケガをしてから保険に加入した患者さんがいて、「前十字靭帯のケガをした日は保険加入以前のこの日で良いですけど、保険に加入した以降に内側側副靭帯をケガしたために今回の前十字靭帯の手術が必要になったという具合に診断書を記載していただけませんか?」と医師に依頼する人がいました。
保険金をもらいたいお気持ちは良くわかりますが、その都度、 医師は「ウソは書けませんから」と説明することになります。
ただでさえ忙しい外来なのに、こんなことにもエネルギーを費やさなければいけない医師は大変です。

● 11月21日 (月)は、手術が3件あり(その内の2件は大きな手術でしたので)、 看護婦に定刻の午前9時より1時間早く出勤してもらいました。それで手術開始が午前8時で、3件の手術が全て終了したのが午後3時でした。 3件目の手術を終えた医師は昼食もとらずにすぐ外来診療されました。医師はつくづくよく仕事なさるなと敬服いたします。1日3件の手術は、相当無理があるように思います。

● 11月26日(土) に、中京大学で行われた陸上中長距離走選手の 『馬軍団(マーぐんだん)の強さを探る』をテーマとした記念講演会に行って参りました。
講師は日本陸連コーチの浜田安則氏。
先生は、 中国 「馬軍団」 と1カ月合同合宿して、馬軍団の強さの秘密を探りました。
先生が語られた馬軍団の強さの秘密は下記の3点でした。

① 選手の練習への取り組み方がしっかりしている。
② 練習量が豊富である。
③ よく食べる

以上の3点は、特別変わった内容ではありません。
ですから日本でも馬軍団のシステムを取り入れることが可能のように思います。
しかし浜田先生によると、中国と日本では、あまりにも社会的背景が異なるので、そのまま馬軍団のシステムを日本に導入することはできない。たとえ導入したとしても、日本では成功しないとのこと。
それほど馬軍団のシステムは、中国独特のものなんですね。
馬軍団の練習風景のビデオや浜田先生のお話しを伺って、彼女らが強いのは、ドーピングの疑問や何よりも、信じられないほどの豊富な練習量の賜物の結果だと強く思いました。

スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1994年11月
診療部 主任看護士 安藤秀樹

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