スポ研ナースセンターだより


● 某リハビリ学校の生徒4名が、今月中旬より約2週間、当所でリハビリ研修を受けていました。 その生徒の中に、以前当所に入院していた元器械体操の女性選手がいました。
彼女は幼い頃から体操クラブに通っていて、いわば体操界ではエリートの存在でしたが、中学3年時に床運動の練習中に右膝の前十字靭帯を損傷し、当所で再建手術を受けました。退院後、インターハイに出場するなど大活躍されましたが、 高校2年生の夏に今度は左膝の前十字靭帯を損傷してしまいました。
彼女のショックは計り知れないほど大きく、泣くことも度々でしたが、大学に入学してからも体操を続けたいという気持ちが強く、高校2年生の秋に左膝の前十字靭帯再建手術を当初で受けました。そして1年が経ち、高校生活も終わりに近づいていた頃に抜釘(再建手術の時に打ち込んであった金具を抜去すること)のために当所に入院してきた時には、「体操を諦めて、理学療法士になりたい。」と新たな将来の展望を語ってくれました。そして1年後、見事リハビリの専門学校に合格して今回の研修となった次第です。
彼女は、大好きな体操競技を諦めましたが、新たな進路を見いだし、その夢に向かって歩んでいます。彼女が受傷した膝のケガは、将来良い経験となって生かされると思います。ぜひ頑張って、立派な理学療法士になって下さい。

● 今年の異常渇水には本当にまいりました。7月19日に始まった19時間断水は、当スポーツ医・科学研究所に水が1滴も給水されないという異常事態を引き起こしました。タンクローリーで運んできた水をバケツに汲んで、それを大人3人が、はしごの上で受け渡しながら受水槽に水を入れるといった具合です。
入院患者にはシャワーを全面的に禁止しました。 それで、プールサイドでプールの水をシャワー代わりに利用していただいた患者もいました。入院患者のナースのケアとしての洗髪は溜めてあった水を利用しました。
この不自由な生活は一体いつまで続くのだろうと思っていましたら、 数日後に断水の時間帯が大幅に緩和されてシャワーが使用できるようになりました。 あわや手術も中止しなければいけなくなるのかと思っていただけに、本当に良かったです。
しかし、異常渇水そのものが解消されたわけではないので、まだまだ安心できません。1日も早く多量の雨が貯水ダムに貯まってくれないかと祈る日々です。

● 先月に肩関節形成手術を受けた選手が、手術後4週目にレントゲンを撮ったところ、ネジがわずかですが、ゆるんでいることがわかりました。手術中にしっかり止めてあったネジが何故ゆるんだのかはよくわかりません。
主治医は悩むばかりですが、ネジで止めてあった箇所の骨はくっついる様子でしたので、 このまま2週間様子をみることになりました。
医師はたまにこのようなトラブルに遭遇して相当悩まれます。多忙な日々を送っている医師のお身体のことが心配です。どうかご無理なさらないようにお願いします。

スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1994年8月
診療部 主任看護士 安藤秀樹

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