スポ研ナースセンターだより


インターネットがスポーツ医・科学研究所にとってどの程度有用となり得るかを知る目的で、初めてインターネットに挑戦してみました。

インターネットと一口に言っても、そのセットアップは非常に大変でした。

ボーナスで購入したMacのノートパソコンでインターネットを行ってみました。

① モデムと電話器をコンピュータに接続します。

② コンピュータの画面上でモデムの設定を行います。

しかしモデムの説明書には設定のことが詳しく書かれていなかったので大変困りました。直接モデムの会社に問い合わせして設定を行いました。

設定が終わって、モデムを購入した店の店員とFAX送信の実験を行ってみました。

FAXの送受信が成功しました。
感激したのは、コンピュータ画面上で書いた文章がそのままコンピュータ画面上でFAXの送信ができることでした。

次はインターネットへの挑戦です。
自宅からインターネットするにはまずプロバイダと契約しなければいけません。
プロバイダと言われる会社はいくつもあります。 個人が利用する場合には、BEKKOAME (ベッコアメ)が良いと雑誌に紹介されていました。
しかし入会金1万円で年間基本料金の2万円は、私には高かったので、入会金が安く、しかも信頼のおけるプロバイダと契約したいと思いました。
そこで朝日新聞社が設立しているASAHIネットが良いと思いましたので、そこと契約することに決めました。

まず「オンラインで入会登録して下さい」ということでした。

以下に私が実際に行った申し込み手順とインターネットの接続方法について説明します。

インターネット関連雑誌の付録についているCD-ROM から通信ソフトareTerm2.0.1をインストールします。

areTerm2.0.1を開けて、ATDP 052-589-1823 と入力してリターンキーを押すと、自動的にASAHIネットのアクセスポイントDラインに接続されます。

しばらくすると、 CONNECT 2400 と表示されて

Nagoya D-Line

1. ASAHI Net

2. Guest/signup

と表示されます。

2 を選択してリターンキーを押すと、 メニュ画面が現れます。 その中で「4. 申し込み」 を選択すると、入会に必要な事項を尋ねてくるので、一つずつ入力してゆきます。

数日後に、 ASAHIネットからE-mailアドレスとID番号、 初期パスワードが届きます。

インターネット関連雑誌の付録CD-ROM からMacTCPとMacPPP2.0.1をインストールします。

そしてASAHIネットから送られてきたダイアルアップIP接続ガイドを参考にして設定します (設定はなかなか厄介です)。

次に、ホームページを見るためのソフトであるNetscape Navigatorをインストールして設定します。

設定終了後にNetscape をダブルクリックすると、自動的に
MacPPPが起動してダイヤルまでしてくれてインターネットのホームページ画面が現れます。

いよいよネットサーフィンの開始です。

ネットサーフィン

Netscapeからホームページを開いて(このようなことをネットサーフィンと言います)、Look links をクリックして、 SCC のホームページを開けます。
そこからネットサーフィンの道しるべをクリックして、 WWWサーバリストを探します。
日本のWWWサーバをクリックすると、 NTTのホームページが開きます。
そこからGopher, 500, Veronica, Archieの箇所をみると、国立がんセンターがあります。
これをクリックすると、「国立がんセンターへようこそ」 の紹介文とともに国立がんセンターの建物が現れます。

がんに関する情報として、

○ 最新がん情報サービス

○ がんを防ぐための12カ条

○ がんの本態解明からがん克服へ

の項目が表示されています。

このように国立がんセンターもインターネットを積極的に活用していることがわかります。

次に世界のWWWサーバーの地図をクリックすると、世界地図が現れます。

そこでNorth Americaをクリックして、United States をクリックします。
その中で地図の右のワシントンをクリックして、現れたサーバの下の方をスクロールしますと、 THE WHITE HOUSE が見つかります。
そこをクリックすると、アメリカのホワイトハウスのホームページが開きます。
ここにはアメリカ国家に関するさまざまな情報が紹介されています。

このようにインターネットに接続すれば、世界中のいろいろなところを自由にみることができます。

インターネットを使用してみて

インターネットの効用と落とし穴

現在インターネットがテレビなどで大変話題になっています。

しかし使用してみて気になったことがあります。

それは、ときどき 「サーバは大変混雑しています。しばらく待って接続して下さい」と表示されることがあることです。

何回アクセスしてもつながらないと嫌気がさしてきます。

誰もが全世界に向けて情報を発信するこができ、また全世界の情報を誰もが簡単に受信することができる。これがインターネットの大きなの魅力です。しかし、つながらなければ意味がありません。

今後インターネット専用のコンピュータが安く販売されることから、インターネットの利用者が急増することが予想されます。

このまま利用者が300万人、400万人と増え続けると、現在の電話回線では対応しきれない可能性があります。

国家プロジェクトとして光ファイバー、通信衛生などの通信網をできるだけ早期に整備する必要があると思います。

従って、通信網は一朝一夕で整備できないので、インターネットが商業ベースに乗るのは、まだまだ先のように思いました。

しかし、だからと言ってインターネットの勉強をする必要がないとは思いません。

上手にインターネットを活用すれば、 スポーツ医・科学研究所が今まで以上に発展することも可能になると思うからです。

電子メールについて

インターネットで電子メールを利用してみてはいかがでしょうか?

電子メールの特徴を下記に列挙します。

1. 届くのが速い。
2. 郵便局に行かなくてもよい。
3. 送料が不要。
4. 電子データのまま送受信できる。
5. 手軽に発信できる。

旧 スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1996年2月
元 診療部 主任看護士 安藤秀樹

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