入院患者食における一考察 看護婦 吉田喜美子 ナースセンターだより1995年3月
1. はじめに
今回、 平成7年1月5日より1月31日までの1カ月間、かもめレストランの入院患者食を朝、昼、夕と写真におさめました。
前回、 写真におさめた平成5年7月1日よりの1カ月間のかもめレストランの入院患者食と比較して考察したことをお知らせします。
2. 前回の問題点と今回の改善点
3.今回の問題点
① 食材が少なかった。
②メニューの組み合わせに変な時があった。
例えば、[グラタンさしみ、ご飯、味噌汁]→
[さしみをなくして、ご飯をパンに、味噌汁をスープに]
[天ぷら 肉料理] → [どちらか一方にする]
※ 和風なら和風で、 中華なら中華で、 洋風なら洋風でと内容をそろえてだしてほしい。
③ 全体的に夕食に油物が多かった。
④ 味噌汁、コーンスープばかりでなく、コンソメスープ、ワカメスープなどいろいろな種類のスープをだされたら良いと思います。
⑤ カレーライスは、昼食時に出された方が良いように思いました。
⑥ 昼食のサラダの小皿にバナナなどフルーツを盛らずに、別のお皿に盛った方が良いと思います。 (その方が、見た目にも良いと思いますし、 ドレッシングもかけやすいように思います)
4. 食器の問題
1月10日のぶりの器、 1月10日のフルーツのかんづめの器、 1月14日の冷や奴の器、1月16日の煮物の器などもう少し工夫されたら良かったと思います。
朝食の魚を和食器に盛って欲しいと思いました。
5.その他
1月7日、カレーライスの中に肉が入っていて、副菜に海老フライともう一品とりのクリーム煮がついていました。
カレーライスのみでは、物足りないのでと副菜を考えられたのだと思いますが、 肉と肉と海老フライでは高脂肪です。 副菜にはヨーグルトとか野菜サラダ (海藻サラダ、ポテトサラダなど) 、フルーツの盛り合わせなどはいかがでしょうか。
6. おわりに
メニューを考えられるのは、大変難しいと思いますが、全員が残さず食べた日の食事、あるいは好評だった食事のメニューを覚え書きしておいて、それを時々1カ月ごとに出されたら良いと思います。
店長さんへ
★ 1月12日の夕食、1月19日の夕食、1月26日の夕食、1月29日の夕食は、大変良いメニューだと思いました。
★ 1月10日夕食に煮物をつけたら良かったと思いました。 1月13日、 魚と鳥肉をどちらか一方にして、それプラス煮物があったら良かったと思いました。
★ 色々工夫されても患者さんが残すなどの問題を感じたときは、私たちナースにどんどん意見をおっしゃって下さい。
旧(財)スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1995年3月
元 診療部 看護婦 吉田喜美子
ナースセンターだより
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