スポ研ナースセンターだより


10月6日に名古屋球場での最後のペナントレース・中日ー巨人戦が行われ、名古屋球場・公式戦48年の歴史に幕を下ろしました。

結果は巨人が勝ちセ・リーグの優勝を決めました。

私は「中日が破竹の連勝を続けて、球史に残るプレーオフをぜひ実現して欲しい」と心から願っていました。

3回表、巨人攻撃2死1塁、 2塁となったあとマックがホームランを放ちました。
これには本当にまいりました。
「マックがホームランさえ打たなければ」 と悔やみました。

以後中日は3回裏、矢野のホームランで2点差に詰め寄って追撃を開始しました。

7回には1死満塁の絶好の大チャンス。

巨人のピッチャーが河野から水野に交代して悲劇が起こりました。

パウエルが放ったボールが抜けたと思った瞬間、 ボールは捕られてダブルプレーとなってしまったのです。
「ピッチャーが水野に交代しなければ」 と悔やみました。

8回には1死1塁、2塁と絶好のチャンス。

同点に追い込むならこの回と、中村のホームランを祈りました。

しかし、球は無念にもホームランゾーンに届きませんでした。

最終回の中日の攻撃、2死で立浪が代打、まだまだ諦めない。
「頼む」と奇跡の大逆転を信じ、手を合わせて祈りました。

しかし、あえなく見逃しの3振。奇跡は起こらなかった。

中日が負けた瞬間、長嶋茂雄監督が宙に舞いました。

結果が良くなかったときに 「もしあの時にああであったら良かったのに・・・」と思うことは日常生活の中でもよくあります。

悔やんでも仕方ないことですが、どうしても諦めることができません。
早く心を切り替えて前向きに歩むことが大切なんですね。
それがわかっていて出来ないのが、私のつらいところです。

中日ドラゴンズは本当によく頑張ってくれました。

試合後の挨拶で星野監督が、「ナゴヤ球場は私の人生そのもの」とお礼の言葉を述べられました。
「本当にそうなんだな」と実感しました。

このような大きな興奮と感動を味わえることは選手も幸せ、ファンも幸せです。

来年のナゴヤドームで、再び感動の試合を魅せて下さい。

旧 スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1996年10月より
元 診療部 主任看護士 安藤秀樹

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