スポ研ナースセンターだより


1. はじめに
腰椎麻酔に関するアンケート調査の結果をここにご報告します。

2. アンケートの調査期間および回答率
調査期間:平成6年12月20日 〜 平成7年1月31日
調査方法 : 往復ハガキを利用。 返信の回答を集計
アンケート回答率: 50.4% (127の施設に送付。64の施設から回答あり)

3.アンケート項目
I )手術後、 初めてのトイレはどのようになされていますか。
該当番号に○をつけて下さい。
① ベッド上排尿
② ベッドサイドでの排尿
③ トイレにて排尿 (トイレまで移動して)
④ 状況により判断
⑤ その他

Ⅱ) 腰椎麻酔を受けた患者は、 手術後何日間ベッド上安静を必要とされていますか。
該当番号に○をつけて下さい。
①  1日間 (手術当日のみ)
②  2日間 (手術当日と翌日)
③  3日間
④  4 日間
⑤  その他

Ⅲ) 頭痛の発生状況について教えて下さい。
手術後だいたい何%の割合で頭痛が発生していますか。

Ⅳ) 手術後、かなり強い頭痛が生じた場合、どのような処置をなされていますか。





8. アンケート項目I) ④ 〈状況により判断〉の内容
○ 麻酔の種類及び手術後の安静度によって違います
○ 症状強ければベッド上
○ バルーンカテーテル留置が多い

9. アンケート項目I) ⑤ 〈その他〉の内容
○ 術後1日だけバルーンカテーテルを留置する
○ 翌日まで留置カテーテル
○ 留置カテーテル蓄尿
○ 手術式、麻酔、 患者の持つ素因などにより異なる
○ バルンカテーテル翌日昼まで、その後トイレ(ベッド上、 車イス、 歩行)
○ 場合によって導尿
○ 低比重の時バルーン留置

10. アンケート項目Ⅱ)⑤ 〈その他〉 の内容
○ 手術の術式により異なる
○ 術後24時間
○ 午後からの手術のため翌朝まで床上安静。その間は床上排泄としている
○ 翌日からトイレ歩行のみ可能
○ 患者さんの性格により2日目からの場合もあります [①に○がついている]
○ 手術により抜糸後までとか2〜3週後とか
○ 疾患によって安静度が違ってきます。 関節鏡、下腿疾患の場合、車イス、 松葉杖などで翌日より安静解除します
○ 約1週間
○ 手術当日と翌日の昼まで
○ 手術の内容により考慮
○翌日朝回診まで

11. アンケート項目Ⅳ) の内容の抜粋
○ 0.5% マーカインを使うようになってから術後の頭痛や術中の血圧変動は殆どありません。手術に要する時間によって注入量を加減しています。 低比重なので患側を上にして腰椎穿刺しています。マーカインを42°Cにボトルごと温めておくのがコツです
○ 点滴を午前と午後の2回、それを2〜3日施行
○ 腰麻は行っていません。
○ 頭痛があっても食欲があれば鎮痛剤のみ投与しております。食欲がなければ点滴もおこなっています。
○ 指示により対症療法を行っています。
○ 頭痛強い時は、セデス、 ポンタール内服をする。
○ 軽い頭痛のみで問題ない
○ ほとんど訴える方がいない
○ ソルラクト500ml 、セルシン1A点滴
○ ステロイド点滴
○ 枕を除去し、臥床安静
○ 水分飲用 1.5ℓ〜2.0ℓ
◯ 様子観察

このアンケート調査の集計には。SPSS 6.1 for Windows(統計ソフト)を使用しました。


スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1997年2月
診療部 主任看護士 安藤秀樹

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