編集後記 1994年2月
● リレハンメルオリンピックで、日本がノルディック複合団体で金メダルを獲得しました。河野選手・荻原選手・阿部選手は、当所を利用されていましたので嬉しさもひとしおです。 河野選手のノーマルヒル100mの大ジャンプ、距離リレーでタイムを縮めた荻原選手と阿部選手の快走は爽快でした。4年後の長野オリンピックでは、当所での“スポーツ科学” が十二分に発揮されることをお祈りします。
● プロのロードレーサーが当所にリハビリ入院してきました。
レース中に転倒して左大腿骨を骨折して、鈴鹿の病院で手術を受け、京都の病院に転院してリハビリを続けていました。
今回、コーチの勧めで当所にリハビリ入院してきました。
京都の病院では、周囲の患者さんから、「リハビリ凄いね!」と驚かれていたようですが、当所では、リハビリ仲間に一流選手がたくさんいるので、なかなか 「リハビリ凄いね。」 とは言われないようです。
それにしても、前回鎖骨を骨折して手術を受けた彼が、今回は大腿骨を骨折して手術を受けるなど、もしレース中に転倒でもすれば命を落としかねないスポーツに果敢にチャレンジしていかれる心境は、私の想像を越えるもので、畏敬の念を覚えます。
● サッカーのゲーリー・リネカー選手ですが、どうも足の具合がかんばしくないようです。リネカー選手に限らず医療者にとってつらいのは、治療した結果が改善しないということです。ご本人が一番つらいでしょうが、携わった医療者も本当につらいです。リネカー選手の怪我が良くなりますようお祈りしたいと思います。
※ ゲーリー・リネカー:FWA年間最優秀選手賞を受賞している元サッカーイングランド代表選手。
● バドミントンの選手が、左足楔状骨離開のため、当所で離開した楔状骨をビスで固定する手術を受けました。 腸骨稜から骨移植しました。これで痛みがでなければ、バドミントンで大活躍できそうですよ。なお楔状骨の手術は、当所では2例目でした。
● 1年前に当所で前十字靭帯再建手術を受けたバスケットボール選手が、今回、抜釘目的で入院してきました。今年の3月で高校(福岡県)を卒業し、4月から保母さん目指して短大に進学します。保母さんは小さい頃からの夢だそうで、「ピアノもこれから習うのよ。」と胸をときめかしているようでした。一流選手としてバスケットをこのうえなく愛してきた彼女ですが、未練はないようです。 新しい世界に向かって羽ばたいていって下さい。保母さんになったら連絡くださいね。
● 2月27日(日)、マンニネンさん、 友末先生、 鮫島さんと犬山ハーフマラソンを走ってきました。とても良い天気で、マニネンさんはゴール後、 “グッドトレーニング!" と大喜びでした。というのも彼は1週間後に奈良で行われるフルマラソンの大会に出場するので、その練習を兼ねての参加だったようです。 なお鮫島さんも奈良のフルマラソンに出場しますので皆さん、応援して下さい。
旧 (財)スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1994年2月
元 診療部 主任看護師 安藤秀樹
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