スポ研ナースセンターだより

ナースの理念


○ 我々は業務をこなすことに満足してはならない。それは基本的かつ最低限度の仕事なのである。

○ 我々はさらに学習を深め、スポーツ選手に対する看護を自ら開拓していこうとするのである。

○ 我々は楽しく、気持よく、自ら積極的に集団の一員として協力して仕事を遂行しよう。

スポーツ選手に対する看護の開拓について

① 常に「スポーツ選手に対する看護とは何か」を考えてみる姿勢をもつ。
② 個々の症例を大切にする。
③ 個々の症例を振り返って考える姿勢をもつ。
④ 学習意欲の向上。
⑤ 個人個人が研究テーマをもつ。
⑥ スポーツ選手に対する看護基準の確立。
(差しあたり傷病名別に分析作業を行ってみる。 傷病名別に特異性を考えてみる。)

看護体制の改善

看護業務・業務分担の明確化。
業務分担が明確にされたとしても、 業務の内容は様々であり、また患者の変化によっても流動的であるから、チームの成員が互いに補い合いながら仕事をすすめていかなければいけない。

リーダー代行 (婦長代行・主任看護婦) をおく。
○ リーダーが不在中の代行を務める。 その間メンバーを指揮、 監督する。
○ 代行中の出来事 (患者の状態等)をリーダーが出勤した当日にリーダーに報告する。
○ メンバー間よく連絡のとれた協力体制を整える。
○ 月に1回病棟カンファレンスを行う (18時頃から別室にて6名で行う。1名は当直勤務)。
○ 週に1回患者カンファレンスを行う (勤務時間中にナースセンターにて)。
○ 看護計画を立案し、 実施、 そして評価する。
○ 意見交換する機会を増やす。
○ 理学療法士、 研究員との交流を深める。

具体的には
○ 研究員の仕事のお手伝いをする (計時、 測定等)。

○ 理学療法士の仕事のお手伝いをする (具体的にナースで何ができるかを浦辺先生と相談してみる)。

○ 外部で行われる研究発表会、講演、研修会などに参加できるように便宜をはかる。
※ 業務に支障をきたさない範囲内で参加。
※ 学び得た内容をリーダー・メンバーに報告する。

○ 日勤帯において個人が自主的に勉強できるように便宜をはかる。
※ 学習内容をリーダーに報告する。
※ リーダーは診療部長に報告する。

○ 手術室空調スイッチのある部屋をミーティング室とする。
活用内容は病棟カンファレンス、 看護研究、 個人自らによる学習等。

看護業務の中でのリーダーの役割

○ メンバーの意見を聞く努力をする。
○ もしリーダーに考え直さなければならない点があれば、その都度考え直す努力をする。
○ 婦長代行からの報告を受ける。
○ メンバーからの報告を受ける。
○ メンバーとの会合、 研究会を設定する。
○ 関係会議等の連絡事項をメンバーに報告する。
○ 患者の巡回を行って患者の実情を自分の目で確かめる。
○ 物品の管理をメンバーに依頼する。
○ メンバーが適正な物品 (薬品も含む)の導入・整備・補充をしているかどうかを月に1回チェックする。 もし不適切な導入・整備・補充があれば注意する。
○ 看護記録の点検と業務評価を行う。
○ 看護日誌、手術台紙、手術予定表等の整理と保管を行う。
○ メンバー各自の能力を生かし、チーム全体として活動しやすいように心掛ける。

全体の中でのリーダーの役割

○ 他部門との連絡および調整を図る。
○ 関係会議に出席する。
○ 診療部長、理学療法士、 研究員、 事務への報告・連絡を行う。

リーダーの患者に対しての対応

○ 常に患者との距離を考えて行動する。
○ 患者に対して馴れ馴れしい接し方をしない。
○ 節度ある対応に心掛ける。

以上は1989年に掲げたスポーツ医・科学研究所ナースの理念です。

旧スポーツ医・科学研究所
元 診療部 主任看護士 安藤秀樹

投稿:2024年5月19日

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