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● 世界のビッグイベントである '94 サッカーワールドカップUSAで優勝したのは、ブラジルチームでした。決勝トーナメントの対アメリカ戦では、ブラジルチームのロマリオとベベトの見事なコンビネーションが決勝ゴールを決めました。犬猿の仲と言われたロマリオとベベトが決勝ゴールを決めた直後に彼らはバンザイをして抱き合いました。彼らは、対アメリカ戦で心を一つにして、チームの覇気を一気に高めました。スポーツで素晴らしいのは、心を一つにすることではないでしょうか。 一方ワールドカップ大会期間中に悲しい出来事がありました。それは、コロンビア代表のエスコバル選手が、サッカー賭博で大損したと思われるグループに射殺されたこととアルゼンチン代表のマラドーナ選手が薬物検査で陽性反応が出たために今大会から追放処分を受けたことです。マラドーナ選手に対してとられた処置は当然のように思いますが、スポーツを金儲けの対象として捉えて、殺人に走る出来事は今後2度とあって欲しくないと願わざるを得ません。

● 足部楔状骨間離開の症例は珍しいのですが、今回立て続けに2症例をみました。 一人は陳旧例であり、一人は新鮮例。新鮮例の選手は、某女子バスケットボールチームの主力選手でした。受傷した6日後に県選手権を控えていました。この大会は大切な試合でしたので、チームとしては主力選手を欠かしたくありませんでした。 しかし、 「ケガを治すには手術しかない。しかも新鮮症例は極力早く手術するのが最善である。」と医師よりご本人へ説明があり、彼女は相当悩みました。 「テーピングして試合に出させたい。」という気持ちが担当のリハビリの先生にはあったようですが、結局は、「テーピングしても痛みが強くて、満足な試合をすることはできないであろう。」という医師の見解をチームの監督が理解し、受傷して5日目に急きょ手術となりました。幸い彼女のチームは県選手権に勝利したので、彼女は心ゆくまでケガの治療に専念できるようになりました。 現在目標としている試合は11月に行われる実業団の試合です。そしてさらには12月末から始まる日本リーグでの活躍を目指しています。

● あるバドミントンの女性選手が、腓骨筋腱脱臼で入院してきました。手術はいつもですと骨切りによる腱溝形成術ですが、今回行った手術は、ポケット縫縮術と言って、骨膜と支帯をうまく利用した腱溝形成術です。当所では初めての手術でしたので、 彼女の術後の経過に興味があります。

● 毎年夏になると手術室の空調の効きがよくありません。外部温が高いので、機械の能力に限界があるように思います。 今年も例年のごとく空調の効きが悪かったので、 事務局の小原さんに空調の点検をお願いしたところ、外に設置してある空調システムの冷水温度を下げてもらったことで、手術室の温度が快適になりました。本当にありがとうございました。 小原さんにはいつもお世話になっております。 洗濯機が壊れた、手術室の床がはがれた、蛍光灯が切れたと言っては、小原さんにその都度お願いしています。小原さんにはいつも感謝しています。

スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1994年7月
診療部 主任看護士 安藤秀樹

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