スポ研ナースセンターだより


● 2月4日に看護婦のOさんが結婚しました。結婚して姓名がTさんに変わりました。
看護婦の中では初めての結婚です。本当におめでとうございます。
仕事はこれからも続けるとのことですので、家庭と仕事の両立は大変だと思いますが、頑張って下さい。

● 膝のお皿の整復手術を受けたソフトボールの女性選手が、手術を受けてから4週たっても、すね(膝からくるぶしまでの間)を自分の意志で動かすことができませんでした。 彼女はそのことをとても心配していました。
ある日ベッドの上で、すねを挙げるトレーニングを行いました。最初は全く挙がりませんでしたが、何回も重ねている内に、1cm、2cmと挙がるようになりました。
挙げるときにお皿の上に激痛が走って、 とてもつらそうでした。すねを挙げ終わったときには、痛みで涙をポロポロ流していました。それでも周りの患者から 「頑張れ! 頑張れ!」と励まされて、トレーニングを繰り返しました。
それから10日後、私にひょいとすねを挙げて見せてくれたので、びっくりしました。
「挙がらなければ退院できない」 と言われていた彼女ですが、ちょうどこの劇的なシーンを私に見せてくれたこの日に退院となりました。

● 実業団のハンドボール選手の膝の手術のことで、いろいろと揉めました。
もし、選手が一人で診察に来て、医師から手術を勧められて、ご本人が承諾すれば、事は簡単なのですが、実業団に所属している選手の場合は複雑です。
チームトレーナー、監督、当所の理学療法士の意見がまとまらないと、手術が決まらないのです。だから医師は困惑してしまいます。
最初はチームトレーナーと選手が診察に訪れて 「今年の5月の試合に出場したいので、早く手術して欲しい」と医師に頼みました。それで、2月に手術することになりました。
しかし、当所の理学療法士から、「今年5月の試合出場を目指すのであれば、手術すると間に合わない可能性がある。テーピング等で何とか試合に出場できるように思う。だから、手術は待ったほうが良いのでないか」 と意見がありました。
それで一旦手術を延期することになりました。
そしたら今度は、チームの監督から、「今年の5月の試合は出場しなくても良いから早く手術して下さい」と医師に電話があって、3月に手術することとなりました。
医師はあちこちからいろいろ言われて困っておられました。
選手自身も「あちこちからいろいろ言われて、私自身どうしたら一番良いのか分からない」 と言っていました。
チームトレーナーと監督、当所の理学療法士の間で話し合いがきちんと行われた後で受診していただけると良かったと思いましたが、 それもなかなか難しいかも知れませんね。

●プロ野球の選手が合宿中に階段から滑り落ち、左の上腕骨を骨折して、今月当所に入院してきました。
治療は骨折した腕にギプス固定(保存療法)です。
三角巾で重いギプスを吊り下げて歩くので、肩が抜けるような感じがあるそうです。
最初の頃は痛みがあって、とてもつらそうでしたが、最近やっと痛みが和らいできたようです。
「髪の毛が自分で洗えない、体が拭けないなど、しみじみと腕の大切さが分かりました」 と話して下さいました。
それにしても利き手でなくて良かったですね。

スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1995年2月
診療部 主任看護士 安藤秀樹

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