スポ研ナースセンターだより


● 今月は、月初めに1日に4人も入院するという日がありました。 月末には大きな手術が1日に2件 あるいは1日に3件もある日があったりで、 少々慌ただしい 1ヵ月間であったと思います。 11月からはいよいよ阿久比高校の身体計測が始まります。 一段と忙しくなりそうです。

● 看護婦が 肝機能障害を有する選手に、“肝臓のしおり” を作成しました。 “○○さんのために”と題して、 『肝臓とは? 脂肪肝とは? それでは対策』と順序だててわかりやすく説明しています。 絵も手書きで描いてあり、 とても親しみの感じられるしおりだと思いました。 当所の看護婦はよくやっていてくれています。 でもこの選手、このしおりの中で、「肥満しないように間食をやめること!」 と書かれてあったにもかかわらず、 時々面会室で他の選手と楽しそうにスナック菓子を一杯食べていたらしいです。

● 最近 手術器械の故障が多いです。 オートクレーブでは、乾燥状態が悪く、扉の下に水がたまる・・・。ホルマリン装置では、ホルマリンのガスが漏れる・・・。 超音波洗浄機では、 超音波発振器が劣化して洗浄が十分に作動しない・・・。 シェーバーが手術中に作動しない・・・など、次から次ぎへと予期もしない故障が発生して私の頭を悩ませてくれました。 事務局のほうでも、この不景気な時期にお金のかかることと頭を悩ませています。

●膝がかたくなって十分に膝を曲げたり伸ばしたりできない中学生の女子選手がいました。本当に痛みが強くて膝を曲げたり伸ばしたりできないのか、 それとも、 気持ちの面 (心因性の面)で膝を曲げたり伸ばしたりできないのかがはっきり分かりません。 入院時は 松葉杖を使わないと歩けませんでしたが、 膝の関節鏡手術を受けた翌日からは、 松葉杖なしで歩けるほど良くなりました。 本人は、「手術前より膝の痛みは和らいだけど、でもやっぱり歩く時ちょっと痛い。」と中学生の女の子らしい返事をしていました。

● 競輪選手目指して頑張っておられた選手が、 競輪学校一次入学試験の自転車実技で、ゴールした直後に転倒し、右の鎖骨を骨折しました。すぐ某病院で手術を受け、 手術翌日に当所にリハビリ入院してきました。 幸い10倍の一次入学試験に合格し、11月下旬の2次入学試験合格を目指して、一生懸命リハビリに取り組みました。 今度は転倒することなく、 2次試験を突破して欲しいと思います。

● サッカー大好きな高校選手が、入院規則で消灯が午後10時なので、1994年度サッカー・ワールド米国大会出場予選をテレビ観戦できませんでした。友達からビデオを借りてきて見ていたようですが、それにしても10月29日の日本対イラク戦で 米国大会出場を逃した一瞬、観戦していた日本中の人達から大きなため息が漏れたような気がいたしました。

(財)スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1993年10月
診療部 主任看護師 安藤秀樹

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