スポ研ナースセンターだより


● 2年前の第12回東京国際マラソンでアベベ・メコネン選手とデッドヒートの末2位になったマラソン選手が今月当所で足底筋膜炎の手術を受けました。長い間足底筋膜炎に煩わされたのち、ようやく手術を受けることを決心されたようです。入院当初は、気難しい印象を受けましたが、手術してからは、表情が穏やかになりました。 痛みの訴えもなく、エアロバイクを毎日一生懸命漕いでいます。趣味は書道と歴史を学ぶことだそうで、毎夜筆ペンで歴史上の有名人物の名前を書いています。 退院されたら、国際舞台で再び大活躍されますようにお祈りいたします。* 小指 徹

● 当所がオープンした年に前十字靭帯の手術を受けたある女性選手が、5年後の今、反対側の膝の前十字靭帯を切断して、当所で11月に手術を受けることになりました。 前回入院中に、同じく当所に入院していた選手と知り合って結婚されたのが、 今のご主人です。 そのご主人から、「しっかり治しておいた方がいいよ」 とやさしい言葉をかけられたそうで、 彼女は育児に忙しい中、あえて手術を受けることを決心し、再び入院することになったのです。 それにしても、また、どうして切っちゃったのかナア・・・?

● ラグビー選手が、 以前足首を捻挫し、保存的治療を受けていましたが、足首の動きが改善せず、痛みもあって、思うようにラグビーの練習ができませんでした。 そこで今回、本当に良くなることを願って手術を受けました。しかし手術で足首の拘縮を取り除くところまではなかなか難しく、ご本人の期待に沿う手術ができませんでした。しかし意外にも経過は良好で、「痛みが出てこない。痛みさえなければ、なんとかラグビーができそうだ。」とご本人は大変喜んでおられました。 本当に良かったです。

● 19歳になるサッカーの選手が、「僕は勉強はだめだったけど、 サッカーを続けてきて本当に良かった。」 と話をしてくれました。 理由は、「サッカーをしていたことで希望の高校に入学できて就職もスムーズにできたから。」 ということでした。「スポーツ選手は社会的に高く評価されているのだ。」と改めて思いました。

● 月末にあわただしく、 全日本スキー連盟のオリンピック強化選手のメディカルチェックがありました。来年の冬季オリンピックを目指して、皆さん頑張って下さい。

● 研究員の小林 規(こばやし・ただし)先生と深代千之(ふかしろ・せんし)先生が、 今月をもって当所をお辞めになられます。 急なことだったので大変驚いています。5年間、研究所のために貢献していただき、誠にありがとうございました。でも、お辞めになられるとは言え、つながりがありますので、今後とも私たち研究所の発展のために時々はお力添えをいただけるものと信じています。 小林先生、 深代先生、新しい職場でのご活躍をお祈り申し上げます。

(財)スポーツ医・科学研究所
ナースセンターだより1993年9月
診療部 主任看護師 安藤秀樹

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