「鶴の一声」で変わる地図 ― アメリカ大統領権限の危うさ
先日、トランプ大統領がオンタリオ湖の名称を「アメリカ湖」に変更する大統領令に署名したところ、わずか数日でGoogleマップが表記を変更し、Apple社もAppleマップ上で追従した。
両社がこれほど迅速に追従する姿勢はいかがなものかと思うが、そもそもこのような改称自体は、極めて馬鹿げているように思える。
なお、昨年1月には「メキシコ湾」が「アメリカ湾」へと改称された。
日本では、社名を一つ変更するだけでも煩雑な行政手続きを要し、一筋縄ではいかない。ましてや、琵琶湖の名称を「大津湖」に変えようとすれば猛反発を受け、実現は極めて困難だろう。
それに対し、アメリカでは大統領の鶴の一声でいとも簡単に変更されてしまうのだから、その権限の強大さには驚かされる。
このような強大な大統領権限が、個人の名誉や願望のために使われることには一種の危うさを覚える。
強大な権力は、世界中の人々がより暮らしやすくなる方向にぜひ行使してほしいものだ。
投稿:2026年9月3日
シンガープロ 安藤秀樹

