揺らぐ世界の正義:トランプ氏のプーチン接近とICC制裁 2026年10月
10月9日、トランプ大統領がプーチン大統領と電話会談を行い、ロシアがディーゼル燃料をただちにアメリカや世界の市場に供給することで合意したと発表した。トランプ氏は、プーチン氏に感謝するとまで述べた。
11月の中間選挙を見据えた動きだとは思うが、このニュースには本当に大きなショックを受けた。
トランプ氏のイラン攻撃によって燃料価格が高騰したにもかかわらず、今度はプーチン氏を利する政策をとるのは、自らの利益を優先したものであり、世界の正義をくつがえす行為にほかならない。
ロシアに対しては毅然とした態度で対峙してほしいと願っていただけに、深く失望している。
トランプ氏が世界秩序を乱し、世界を悪い方向へと向かわせている現状に、不安が募るばかりだ。
さらにトランプ氏は、国際刑事裁判所(ICC)の組織本体を正式な制裁対象に指定すると発表した。
ICCは、国のトップであっても戦争犯罪人を罰することができる唯一の常設の国際刑事裁判所であり、世界の安定と平和に欠かせないものだと私は信じている。アメリカのルビオ国務長官のように、ICCを腐敗した組織と一方的に決めつけるのは大きな誤りである。
トランプ氏の思惑通りに中間選挙でも共和党が勝利するようなことになれば、これからの世界は、不正義がまかり通るものになってしまうのではないかと、不安で一杯になってくる。
投稿:2026年10月10日
シンガープロ 安藤秀樹

