政治経済

高市首相の消費税減税に思う。

高市首相は、消費税減税は自身の悲願だと語っている。
歴代の総理大臣が成し遂げたことのない偉業を実現し、初めて消費税を下げた総理大臣として名を残したいのではないだろうか。消費税減税を自身の最大の実績とし、約束を守る指導者として国民に印象づけることで、長期政権を目指したい――。
そんな思惑があるように思えてならない。

しかし私には、「2年間に限って食料品の消費税率を1%に引き下げる」というアプローチが、どうにも回り道に見える。あえて実施しなくてもよいような、中途半端な政策に映るのだ。

高市首相は国会答弁で、今回の減税こそ物価高に苦しむ国民の負担を一刻も早く軽くする最善の方法だと述べる一方、2年後には確実に税率を元に戻すと明言している。法案にも、景気次第で税率の引き上げを見送る「景気条項」は盛り込まない方向だという。

そうであれば、仮に2年後も物価高が続いていたとき、「一刻も早く負担を軽くしたい」という理屈はもはや通用しなくなるだろう。むしろ国民からは、「この期に及んで消費税を元に戻す(上げる)ことなどやめてほしい」という強い反発が生まれるはずだ。

また、わずか2年という期限つきであるために、事業者はその間にレジのシステム改修や値札の変更を2度も強いられることになる。さらに、外食産業や農業・漁業への救済として多額の予算が追加されることも予想され、結局は社会全体を混乱させるだけではないだろうか。

首相には、こうした一時的な消費税減税よりも、もっと本質的で価値のある政策を悲願として掲げてもらいたい。その方がよほど賢明だと思う。

投稿:2026年10月20日
シンガープロ 安藤秀樹


高市首相

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